芹沢亀吉
2024-09-07 01:06:07
257331文字
Public キングギドラ
 

巨神聖戦記

2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?


 歴代内閣は「市民に銃口を向ける自衛隊」という印象の広まりを恐れ治安出動発令を拒み続けてきた。首相時代に国会前デモを殲滅するため治安出動発令を企てた門長の祖父、巣鴨すがもみつるでさえ国定くにさだ忠和ただかず防衛庁長官に反対され断念している。そして昨年沖縄及び奈良の自衛隊に治安出動を命じるもキングシーサー並びにジョナ一派にしてやられ治安出動という言葉自体が禁句と化す中、ついに門長は全国の自衛隊を動かすため再び治安出動を発令する決意を固めた。

 現在暴動の渦中にある大阪では、一ノ瀬とアイリーンが全ての窓のカーテンを閉めベッドの中に潜っている。

「これが自衛隊の本性、市民に銃口を向け容赦無く射殺する。日本企業が外国人労働者を低賃金長時間労働で使い潰し続けたのが今回の暴動の背景にあり、クズ役員が着替え中の女子社員に乱暴しようとしたのが直接の原因なのに、外国人だけ悪くて日本企業は悪くないと言わんばかりに武力鎮圧。どこの国でも軍隊は大企業とグル。」

「私だってこの国では外国人。今自衛隊に殺されている人達と同じ立場。自衛隊の弾を国民に向けることは出来ない、と言う政治屋に限って日本国民以外の命は何とも思っていなかったりするから怖い。由衣ちゃんに結婚迫ってきたあの矢口蘭堂だって私達在日外国人は射殺しても構わないと考えているのは間違いないよ。今回の治安出動に賛同したのがその証拠。」

 戦車により轢き潰す、広場に連行し今年制式採用された20式5.56mm小銃による一斉射撃等自衛隊の虐殺は凄惨を極め、暴動と無関係な人達を面白半分で射殺し金品を奪う自衛官も数多い。暴動に乗じ空き巣を働いていた非番中の矢野も銀行から大金を強奪したばかりの凶悪自衛官共に全身を蜂の巣にされ、身ぐるみ剥がされたクズ刑事の射殺死体が堂島川にプカプカ浮かぶ。

 翌朝になると窓の外が静かになった。どうやら暴動が鎮圧されたようだ。結局一睡も出来なかった一ノ瀬とアイリーンは恐る恐る外に出てみることに。外はまだ薄暗いとはいえ、一ノ瀬をグイグイ引っ張るペロは一晩中いびきをかいていただけあって元気一杯だ。

 街のあちこちが壊れ、大量の死体が転がり、死臭が充満している。子どもの射殺死体も複数あり、暴動を起こした人達が銃を持っていなかったのを踏まえても明らかに自衛隊による犯行だ。すると陸上自衛官数人が一ノ瀬とアイリーンの2人を包囲した。興福寺の時と同じ状況とはいえ、あの時とは違い自衛官全員がニヤニヤ笑っていてとにかく薄気味悪い。

「お前の着替えや入浴姿をDVDで観たけどいい身体だしあの清純な下着も超俺好みだ、ウヘヘヘヘ。お前みたいな反日女は本来射殺だが、今ここで全裸になってヤラせてくれるなら見逃してやる。不細工な犬っころなんかより俺達自衛官と遊ぼうぜ。」

「早くそのダサい服脱いで清純な下着と全裸姿を俺達自衛官に見せろよ。俺もう我慢出来ねぇぜ。もう一人もその地味な服脱いで下着姿と全裸姿を見せてくれ。俺中国人は即刻射殺したいぐらい大嫌いだけど、ここまで清純な色白美人なら話は別だ。」

「あんた達最低!この人や私の身体はあんた達ゲス自衛官共の劣情を満たす道具なんかじゃない!」

「この女必死過ぎぃ、ヒャハハハ!なぁコイツら早く脱がせようぜ。全裸美女2人を好き放題出来るボーナスイベントの始まりだぁ!」

 外道自衛官共が一ノ瀬とアイリーンを襲おうとした途端に空から強烈な光が降り注ぐ。恐怖の余り目を閉じていた2人が瞼を開くと目の前にモスラがいて、光により目が眩んだ外道自衛官全員に糸を吐きかけ全身を束縛していた。このモスラはイエローストーン国立公園内に産み落とされていた卵から誕生し成虫になった個体、即ち金色の粒子と化しゴジラと融合したあのモスラの子。

「お姉ちゃん!大丈夫だった?」

「リン久しぶり!元気にしてた?」

 モスラの背中からリンが降りてきて、数年ぶりに顔を合わせた双子の姉妹が抱擁を交わす。モスラの背中から降りてきたもう一人はマリア・ヴォルタースと名乗り、東ドイツで生まれ育ち壁崩壊後は様々な国を渡り歩き教師をしてきたと一ノ瀬に自己紹介している。

「お姉ちゃん達もここを離れよう。危険過ぎるよ。」

「わかった。でもその前にやることがある。」