2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
「私は、金星帝国皇帝ホシェル・ルクス。帝国の再興こそ我が使命。」
「おかえりなさいませ、ルクス様。本日をもってエレボスは帝都と相成りました。私ヨヴェル・マスティマ、ルクス様の僕として帝国再興に邁進する所存です。」
皇帝の記憶の移植に伴いパウルの脳内にてホシェルの人格が覚醒し、パウル改めホシェルから帝冠を受け取ったヨヴェルがニヤリと笑う。パウルの覚醒もといホシェルの帰還によりエレボスの至る所から歓声が沸き起こる。
「陛下が、ルクス陛下がお戻りになられた!」
「金星帝国の新たな栄光の日々はすぐそこまで来ている!10000年間深海で待ち続けた甲斐があったぞ!」
パウルは海難事故により亡くなったと聞きマリアが嘆き悲しんでいると知っても、ホシェルは顔色一つ変えない。マリアと共に自宅の窓から流れ星や天の川を眺め、怪我した鳩が懸命な手当も虚しく天に召された時は号泣した頃のパウルとは最早別人だ。
「ルクス様も戴冠式の時のことを回想されていたようですね。」
「私としたことがついつい回想に夢中になってしまった。あの暴悪龍の地球襲来を知り気が動転して焼きが回ったようだ。」
不意にヨヴェルに話しかけられ回想を終えたホシェルの目の前でガルーダ、ガンダルヴァ、ナーガが変形合体し、ゴジラを模した形状の超兵器、インドラが完成した。鬼神の名を冠する3機は金星帝国の「三種の神器」に相当し、その3機の合体は本腰を入れ地球制圧に乗り出す金星人達の意思の表れ。ちなみにインドラには「神々の王」、「天帝」という意味がある。
「諸君、ついに我が帝国が復活する。地球最強の巨神ゴジラを模した超兵器インドラでそのゴジラを打倒し地球最強が我々金星人であることを地球人に知らしめ屈服させる計画だったが、打倒する相手が変わっただけで計画に変更は一切無い。10000年前我が帝国を滅ぼしたあの罪深き暴悪龍を我ら金星人の手で血祭りに上げ、帝国復活の生贄とするのだ。」
「そうだ!もう俺達はあの暴悪龍に怯える必要は無い!今度はあの暴悪龍が俺達金星人に滅ぼされる番だ!」
「ついに金星帝国の栄光が復活する!ルクス陛下万歳!」
ホシェルの号令が生放送されるや否や金星人達の歓声がエレボス全域を覆い尽くす。支配者が「外敵」の打倒を訴え大衆が熱狂という構図は全体主義そのものだが。ヨヴェルはマイクの前に立ち号令を発するホシェルを何故か一瞬睨みつけ、直後に微笑んだ。
ゴジラが立川広域防災基地に衝突した際発生した衝撃波は凄まじく、直線距離にして8km以上離れている府中刑務所をも半壊させていた。その半壊に乗じ独房から脱走したのはあのタネンだ。ワシントンD.C.陥落後に日本に連行されたタネンは清仁を殴ろうとして現行犯逮捕されこの刑務所に収監されていた。脱走に成功したタネンは雨に打たれ全身ずぶ濡れにも拘らず上機嫌である。
「ざまぁみろ黄色人種共!偉大なるアングロサクソン国家に二度も奇襲攻撃した報いだ!清仁のクソ野郎が泣きべそかいているところを見たいが皇居はどこだ?あのクソ野郎、今度こそ顔面ぶん殴って鼻血出させてやるからな。そうだ、俺様の尻の穴の臭いを嗅がせてやろう。この地球を統治しているのがアメリカ大統領である俺様だということを改めて知らしめる必要があるからな。」
まだアメリカ大統領のつもりでいるタネンの意に反し、アメリカ合衆国自体がワシントンD.C.陥落後に瓦解しその国名も世界地図から抹消済み。
「いたぞ!ビル・タネンだ!捕まえろ!」
在日メキシコ人達は道端に転がる自衛官の死体を蹴り暴言を吐くのに夢中なタネンを拉致し、軽トラックの荷台の牛糞堆肥の山に頭から突っ込ませた。この愚劣な白人至上主義者は大統領時代にメキシコへの迫害を続けメキシコ人達から猛烈な恨みを買っていたのである。身ぐるみ剥がされ全身堆肥まみれのタネンは泣き言を言った、口から多量の堆肥を吐き出しながら。
「肥やしなんか大嫌いだ。」

漸く完成した超兵器インドラ。ゴジラを模した形状の機械兵器故メカゴジラと呼ぶことも出来る。この超兵器完成を機にホシェル・ルクス達金星人はキングギドラ抹殺並びに地球制圧のため動き始めた。先程激闘を制したばかりのキングギドラではあるものの、まだまだ戦いは終わりそうにない。
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