芹沢亀吉
2024-09-07 01:06:07
257331文字
Public キングギドラ
 

巨神聖戦記

2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?


「死んでも注目されるKATSUOさんはニヤ動の神ッス。でもKATSUOさんが山手線の女性専用車両に突撃する勇姿をもう二度と見れないのは残念ッス。」

「KATSUOさん、閻魔大王とのコラボ動画を冥界で撮ってうpして下さいッス。俺待っているッス。ついでに冥界の美女達の全裸画像の配信も宜しく頼むッス。出来れば初々しい10代女子希望ッス。」

「KATSUOさーん、早く生まれ変わってきてくれッス。俺復活祭で乱交パーティーやりたいッス。俺女とヤッたこと無いから早くヤリたくてウズウズしているッスよ。出来るだけ若くて可愛いのとヤリたいッス。」

 KATSUOの死体が映る動画を埋め尽くすコメントは下劣の一言に尽き、地上波での放送などまず無理だろう。言うまでもなく女性専用車両への突撃は痴漢即ち性犯罪の被害を避けたい女性達に多大な精神的苦痛を与える。直後にKATSUOが自撮りに使っていたスマートフォンがラドンの熱風を浴び、生配信そのものが強制終了と相成ったが。

 火口内にて長年眠り続けていたラドンが突然覚醒したのは「声」に導かれたからだ。覚醒直後にただならぬ気配を感じ北の方角に向かおうとしたものの、気配の位置があちこち変わるため現在ラドンは様子見のためメキシコ上空を旋回中。

 そんなラドンの目の前にガルーダ、ガンダルヴァ、ナーガがいきなり出現した。瞬間移動装置を搭載している3機ならニューヨークからメキシコシティへの移動も容易い。アメリカ本土にて瞬間移動を繰り返し破壊と殺戮を楽しむ寺内や自衛官共が発する邪念はこの怪鳥にしっかり届いていて、いきなり現れた3機が発する凄まじい邪念を察知したラドンは気配の正体がこれだとすぐに気付いた。

「待たせたな糞バード!この正義の味方、寺内太一様が天に代わって成敗してくれるわ!者共、あやつを取り囲むのじゃあ!ただちに首を刎ねぃ!日本に持ち帰り晒し首にするのじゃあ!かかれぇ!」

 ガンダルヴァ及びナーガにラドンを取り囲むよう命じる寺内の口調は時代劇臭さが鼻につく。泣き叫ぶ民間人を標的に殺戮を楽しんでいた寺内そして自衛官共こそ今すぐ成敗されるべきなのは言うまでも無いが。

「大臣、アメリカ軍を蹴散らしたこの3機なら糞バード1羽ぐらい数秒で灰に出来ますよ!では早速砲撃します!」

「糞バード!さっさとくたばっちまいな!俺達自衛官は正義感に満ち溢れた死刑執行人だ!今から貴様への死刑を執行する!自衛隊に、世界最強の軍隊に喧嘩を売った自分がいかに馬鹿だったか後悔しやがれ!地獄に落ちてからなぁ!」

 ガルーダは正面のラドンを狙い機首から光線砲を放ち、ガンダルヴァとナーガも一斉にラドンを狙い撃つ。寺内だけでなく3機に搭乗中の自衛官全員が短時間でアメリカを攻め落としたことにより調子に乗り完全にラドンを舐め腐っている。「炎の悪魔」に挑むというのにそんな態度で大丈夫なのだろうか。

「光線砲、全て命中するも効果ありません!」

「攻撃が全く効かないだと!?糞バードの癖に生意気な!」

 寺内がどれほど苛立ってもラドンにはガルーダの光線砲が全く効いていない上、ナーガ並びにガンダルヴァの集中砲火も何一つ効果が見られない。アメリカ軍を短時間で壊滅させた光線砲や連装ミサイルでも火山内の高温高圧により長年鍛え抜かれたラドンの頑丈な身体を傷つけることなど出来はしないのだ。ラドンは集中砲火に怯みもせずガルーダを狙う。

「ヤバい!糞バードが突っ込んできたぞ!回避しろ!回避だ!急げ!」

「はい!右に移動します!」

 ラドンの猛進から逃れるためガルーダは横移動や急旋回、垂直上昇といった様々な飛行手法を披露する。しかし一旦上昇し雲に隠れ急降下し雲から出てきたところを同じく雲の中に入り追跡を続けるラドンに追いつかれた。ガルーダに飛び乗ったラドンは後脚によりしっかりと機体を掴んだ。