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芹沢亀吉
2024-09-07 01:06:07
257331文字
Public
キングギドラ
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巨神聖戦記
2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
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「ヨヴェル、いい気になるな。笑いたいなら暴悪龍を抹殺し金星帝国を再興した後いくらでも気が済むまで笑えば良いではないか。」
「申し訳ございません、ルクス様。ついつい舞い上がってしまいました。」
ホシェルにたしなめられた途端にヨヴェルはおとなしくなった。
「とはいえ雷の蓄電とは見事なものだ。10000年前に暴悪龍に酷い目に遭わされた時のことを踏まえ、きちんと対策を施していたのだからな。やはりヨヴェルは頼りになる。これからもよろしく頼むぞ。」
「恐れ入ります。ルクス様からそのようなお言葉を賜り恐悦至極です。」
頻繁に部下に暴言を吐き暴力を振るう楠木を反面教師にしているのもあり、ホシェルは部下への気配りを忘れない。しかしながらこの時ヨヴェルの反応が少し芝居じみているように見え、自分は疑心暗鬼に陥っているのではないかという不安がホシェルを襲う。今まで自分を支えてくれたヨヴェルを疑うようでは楠木を反面教師にした意味が無いのではという思いもある。
「ルクス様、暴悪龍が飛翔し、逃亡を開始しました!追いましょう!」
ヨヴェルからの呼びかけにより不安を感じ俯いていたホシェルが我に返った。
「無理だ。今現在インドラはプラズマ原子炉が生成したエネルギーの大半を火力面に充填していて、あの速度で飛翔する暴悪龍を追うには一度動力面にエネルギーを集中的に充填する必要がある。だからこのまま引き続き撃て。暴悪龍を撃ち落とせ。」
インドラの砲撃を浴びながら飛翔するキングギドラをよく見ると、膝や翼、腹部等にわずかながら出血が。魏怒羅の黄金の粒子並びに雷撃を吸収した程度ではゴジラとの激闘時の疲労を回復させることなど到底出来ず、キングギドラは雷のエネルギーを吸収し火力が増したインドラの攻撃により少なからず負傷するまで追い込まれていた。キングギドラの各首は傷口の痛みもあり苦しそうだ。
「暴悪龍は負傷している。ヨヴェルよ、あと一歩だ。10000年の忍耐が漸く報われる。」
「ルクス様、インドラ完成まで本当に色々苦労がありましたが、こんなに早く暴悪龍を葬れるなら安いものです。」
インドラの執拗な砲撃に晒され続け、キングギドラには傷口を再生させる暇も無い。キングギドラの左の首は不安げに中央の首を見た。インドラを睨む右の首も目に覇気が無い。中央の首は左右の首を申し訳なさそうな目で見ている。いつも冷静沈着でゴジラが全身を灼熱化させ熱波を放った時でさえ逆転の秘策を練る余裕があった中央の首とはいえ、今度ばかりはお手上げか。
途端にキングギドラの中央の首が両目をギラリと輝かせ、自分自身に雷を浴びせるよう左右の首に指示した。この不利な状況を覆す一手を閃いたのだろう。戸惑いを隠せない左右の首ではあるものの、既にインドラの砲撃により全身を負傷し飛翔する体力が無くなりつつある今それに賭けるしかないと考え、中央の首の指示に従うことに。
「暴悪龍が自分自身に雷を浴びせました。どうやら追い詰められて血迷ったようですね。自決というやつでしょうか。」
ヨヴェルがキングギドラを嘲笑ったのに対し、ホシェルは戦慄の表情を浮かべている。
「違う。我々のインドラが雷を吸収し強化したのを踏まえ、暴悪龍は自ら雷を浴び自己強化するつもりだ。」
ホシェルが懸念した通り、自ら雷を浴びたキングギドラは全身に力が漲りみるみるうちに傷口が治癒していく。一度は敗死を覚悟したとはいえ、キングギドラの中央の首は落雷攻撃によりインドラ強化をお膳立てしてしまった件を悔やむ左の首を見て自分自身に雷を浴びせ自己強化するのを思いついたのだ。この時キングギドラが傷口を完治するのに費やした時間は約10秒。
「おのれ暴悪龍!だがインドラの砲撃は止まらない!勝つのは我々金星人だ!ありったけの火力を暴悪龍に撃ち込め!」
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