2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
「お前みたいな世襲政治屋は周りに同類しかいないから誰も言わないだろうけど、その単調な早口、聞き取りにくいし鬱陶しいよ。大体ゴジラ倒すなんて無茶過ぎる。月まで徒歩で行くより無謀だよ。見果てぬ夢にしがみつくのはさっさと止めたら?」
「先の戦争では、旧日本軍の希望的観測、机上の空論、こうあって欲しいという発想などにしがみついたために、国民に300万人以上もの犠牲者が出た。だから俺は根拠のない楽観は禁物だと思っている。だがこの国を守るため、俺はゴジラを倒す方法を何としてでも見つけたい。諦めず、最後までこの国を見捨てずにやるこの俺に力を貸して欲しい。」
矢口は上から目線な姿勢を崩さず延々と絵空事を宣い続け、一ノ瀬は苛立ちを加速させていく。
「国民に300万人以上の犠牲者が出たとか言うけど、その戦争は欧米から植民地を横取りするため当時の日本政府が勝手に始めた戦争じゃないか。お前は国民さえ死ななければ日本政府が戦争始めて他国で大勢殺しても良いのかよ?この国を守るとか言うのも清仁をはじめとする皇族共、そしてお前達政治屋共が庶民から巻き上げた税金で贅沢し続けられる体制を守りたいだけだろ。」
一ノ瀬の指摘通り当時の日本は欧米から植民地を横取りするため勝手に戦争を始めた。同盟国ナチスドイツの快進撃に乗じてフランスの植民地だったベトナムに居座り米を過剰に収奪して大勢のベトナム人を餓死させ、1930年代にあと10年で独立させるとアメリカ政府が決定していたフィリピンに侵攻し独立を阻害した挙句
フィリピン人を大量虐殺等旧日本軍はどこまでも罪深い。
「君とは話が合わないようだな。」
「私はお前みたいな料簡の狭い世襲政治屋と話合わせる気無いから。日本が勝手に始めた戦争で殺された大勢のアジア人を無視して日本国民の犠牲ばかり強調、これはお前の料簡が狭い何よりの証拠。あ、もう二度と電話かけてこないでね。バイバイ。」
一方的に電話を切られ、矢口は憮然とした表情だ。
「総理、一ノ瀬由衣に電話を切られました。彼女はゴジラ打倒に関して我々に一切協力しません。」
「あの生意気小娘はこの前もわざわざ大阪から出てきて国会前のデモに参加し私の悪口を言っていたよ。外見だけは大和撫子だからあの生意気さが余計に目障りだ。とにかくあんな小娘は放っておけ。構うだけ時間の無駄だ。」
国家権力に好き勝手をさせないための法規である憲法を憲法解釈の変更と称し骨抜きにする等、門長内閣の悪政には枚挙に暇が無い。その悪政への正当な抗議を悪口と曲解する門長は余りにも料簡が狭過ぎる。そもそも「生意気」という物言い自体に相手を見下す意味合いがある上、「大和撫子」なる物言いも女性は男性に従順であるべきという歪んだ価値観と表裏一体。
矢口が総理執務室から退出すると、門長は机の上の地球儀を眺めニヤニヤと笑う。
世界規模のサイバーテロにより各国の政府中枢が機能不全に陥ったのは金星人一行が皇居を訪れてから10日後のこと。軍事超大国として名高いアメリカも全ての軍事衛星が機能停止した上大気圏に突入して灰と化し、ペンタゴンは軍事機密を扱うスーパーコンピューターが全面停止し世界各地どころか国内のどの基地とも全く連絡が取れず、中央管制室は今まさに混乱の渦中にある。
突然真夜中のマイアミにて火の手が上がった。先日官邸に現れた3機の襲来だ。ガルーダは機首の光線砲を、ガンダルヴァは2門の可動式連装光線砲を、ナーガは爪先状の連装ミサイルと回転式光線砲台の光線砲を一斉に発射し周囲は地獄絵図と化す。そこにハイランド・ホイットモア空軍大尉率いるF-35B戦闘機部隊が到着した。
「どこの国か知らんが世界の警察である我が国を攻めるとは無礼にも程がある!3機とも灰にしてくれるわ!」
しかし3機にはF-35Bの攻撃が全く通用せず、ガルーダに至っては両翼の可動式ローター並びに推進ノズルを駆使しF-35Bに逃走する隙さえ与えない。この3機が光線砲の雨あられによりF-35B部隊を一掃した途端に消え去ったため、生存者達は皆夢を見ているような表情だ。奇跡的に生き残ったホイットモアも瓦礫の山に佇みながら唖然としている。
同じ頃ホワイトハウスでは大統領補佐官が血相変えて大統領執務室に駆け込んだ。
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