芹沢亀吉
2024-09-07 01:06:07
257331文字
Public キングギドラ
 

巨神聖戦記

2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?


 VENUSの返答にヨヴェルは舌打ちした。再び靖国神社境内に着地したキングギドラが赤坂御苑を目指し真っ直ぐ移動する様子が目の前のモニター画面に映っているのだから尚更である。一方VENUSに質問したホシェルは至って冷静だ。

「その間にやられては元も子も無い。瞬間移動は諦め総火力で暴悪龍を制圧する。我々金星人は10000年間あの暴悪龍から逃げ続けてきたが、もうこれ以上逃げるのは止めよう。」

 あと2分もすればインドラを狙うキングギドラが赤坂御苑に辿り着く。瞬間移動用エネルギーの充填が終わるまでインドラが何もしないなら、4分後にはキングギドラがホシェル達全員の息の根を止めているかもしれない。

「オッケーVENUS、インドラの火力面のエネルギー充填を頼む。」

「かしこまりました。当機の火力面のエネルギー充填は約10秒で完了します。」

 火力面のエネルギー充填は瞬間移動用エネルギー充填とは比べ物にならないぐらい短時間で済む。やはりインドラの巨大な機体を瞬間移動させるには多量のエネルギーが必要なのだ。

 キングギドラの右の首は中央の首の指示を待たず単独で引力光線を吐いた。その引力光線に対しインドラは口に相当する箇所から発射した虹色の光線メガバスターを命中させ相殺している。途端にインドラの機内にて歓声が沸き起こった。

「ルクス陛下、マスティマ閣下、メガバスターはこんなに高威力なのですか!あの暴悪龍もさぞかし驚いていることでしょう!」

「3機に分離している時はインドラの頭部そのものがガルーダ機内に格納されているため、合体時にのみ使用可能なのがこのメガバスターだ。威力は折り紙付きだよ。」

 自身が製造開発を指揮しただけあってヨヴェルは得意げな表情だ。ところが上機嫌なヨヴェル達に水を差すかのようにキングギドラの各首が口内を発光させ引力光線を吐こうとしている。メガバスターが引力光線1発と相殺出来ても、引力光線を3発同時に吐かれると対応出来るかどうか怪しい。すかさずホシェルが攻撃指令を下す。

「インドラの武器はメガバスターだけではない。全身の武器を駆使し一斉砲撃を開始せよ。撃て。」

 キングギドラの各首が引力光線を吐いた途端にインドラは口のメガバスター、両手の連装光線、両爪先の四連装ミサイル等全身の武器を駆使し一斉砲撃を行った。瞬く間に引力光線はかき消され、インドラの砲撃がキングギドラの身体のあちこちに命中する。流石のキングギドラもこの一斉砲撃の前では攻め手を欠き、右の首が苛立ちながらインドラを睨む。

「ルクス様、我々の一斉砲撃により暴悪龍が動きを止めました!このまま一気に押し切りましょう!」

「オッケーVENUS、このまま火力面のエネルギー充填を維持しながらインドラの移動は可能か?」

「瞬間移動は不可能ですが、低速の空中浮遊なら可能です。」

 VENUSの返答を受けホシェルが新たな指令を下す。

「オッケーVENUS、インドラを浮遊させ右方向に移動させよ。攻撃はそのまま継続せよ。」

「かしこまりました。プラズマ原子炉から生成するエネルギーの15%を移動用に割り振ります。」

 直後にインドラは浮遊し、ゆっくりと右方向への移動を開始した。勿論全身の武器による攻撃はそのまま継続しキングギドラを釘付けにし続けている。