2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
心配げに声をかけた侍従に怒鳴り散らし八つ当たりするこの横暴ぶり、日頃TVが映す紳士然とした義仁とは似ても似つかない。日本の報道機関は天皇制死守という皇室の意向を過剰なまでに忖度し、皇室の実態とはかけ離れた虚像を報じ続けてきた。従って新聞並びにTVが報じる皇室は過剰に美化された虚像に過ぎず、清仁ら皇族共を「良い人」だと信じている時点で嘘報道に騙されている。
「あの弟の狼狽えた表情、かなり笑えましたよ。いずれは現人神気取りがくたばりあの弟が次の現人神気取りとして益々図に乗ると考えると実に胸糞悪いですが。あんな薄汚い連中の贅沢暮らしに多額の税金を費やし続けるこの国は色々終わっています。」
「病死か事故死に見せかけて清仁を始末するのは簡単だが、今は敢えて生かしておいて義仁に地団駄を踏ませておこう。もしそれで皇室が分裂し日本中が大混乱に陥るならそれはそれで面白い。南北朝時代だったか、皇統が持明院統と大覚寺統に分裂して日本人同士殺し合っていた時期もあったというからな。万世一系なんて噓っぱちだよ。ところで3機はどうなった?」
「ラドンと戦っている途中で通信が途絶え、発信器も壊れた模様です。今部下達が様子を探っていますが現状把握は困難です。」
そう話すヨヴェルは表情が暗く、3機ならラドンを容易く撃破出来るという自信が揺らいでいる様子。
再び端末に橙色の緊急連絡信号が灯り、今度は誰だと叫ぶ寸前の表情のヨヴェルが通話を開始すると相手は矢口であった。先日官邸にてパタースンに対する無礼な振る舞いを目撃して以来、ヨヴェルが矢口に対し抱く不信感そして敵意はかなりのもの。
「これはこれは矢口蘭堂内閣官房副長官殿、本日は一体どのようなご用件でしょうか?」
3機の足取りが掴めず焦る中内心敵視している矢口に対し恭しく振舞う演技を即披露、この金星人は大した役者である。
「貴方に礼を言いたくて連絡させてもらった。先程秘書や警視庁の方から話を聞いたよ。貴方は命の恩人だ。」
一瞬キョトンとしたとはいえ、ヨヴェルには一つだけ思い当たる節が。衆議院議員宿舎の矢口の部屋を調査しベッドに仕込まれた毒針を発見した件だ。この毒針はパタースンの密命によりホワイトハウスの機密情報を世界中にばら撒いた上全く悪びれない矢口を暗殺するため仕掛けられ、針に塗られていた
バトラコトキシンは致死量0.1~0.3mgの猛毒。
「礼には及びません。議員宿舎での異臭騒ぎが気掛かりで念のためお調べしただけですので。日本の警察は優秀と聞いておりますので犯人逮捕は時間の問題でしょう。恐れ入りますが所用がありますのでそろそろ失礼致します。」
この異臭騒ぎはパタースンの刺客が矢口の部屋に侵入するため起こしたもの。信用ならない矢口の監視のため毒針発見時に盗聴器を設置とヨヴェルも実に抜け目なく、無論日本の警察に金星人の盗聴器を発見など出来はしない。そしてヨヴェルが早々に通話を終えたのは矢口の言葉が癇に障ったからだ。大統領特使との約束を平気で破る内閣官房副長官の感謝の言葉は確かに癇に障る。
3機の捜索のため立ち去るヨヴェルの後ろ姿に何かうすら寒いものを感じ、ホシェルは思わず身震いした。
武道館ではZERO-NIPPONのド派手なライブがなおも続き、ライブの様子を生中継中のTV番組「サウンドステーション」はスタジオに群がりヘラヘラ笑う芸能人達の駄弁も絶賛生放送中。
「僕今年で20歳ですけど、日本に生まれて本当に良かったです。だって世界最強と言われたあのアメリカをあっという間に陥落させたんですよ。本当に凄い国です。やっぱり世界で一番強くて偉大な国はこの日本なんですよ。」
「僕が中学生だった頃日本は物凄く景気良くて、世界中からJapan As Number One、とまで言われたんだ。そしてもうすぐまたそう呼ばれる日が来るよ。何ていったって天皇陛下を戴く日本人は世界で一番偉大な民族なんだからね。」
若手芸能人達に過去の日本の栄光を自慢している旧皇族の
宮田国臣は得意気な表情だ。日本人を世界一偉い民族に位置付けるのは他の民族全てを劣等民族扱いするのと同じ。何気なくTVを点けるとこの番組だったため、一ノ瀬は即座にTVを消した。
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