2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
「博士、もう止めましょう!私達は核兵器の拡散に強く反対する博士の信念に共感しここまでついてきた身です!博士自身がその高尚な信念を捨てるまで追い込まれているのですからこれ以上は無理です!止めましょう!」
途端に爆竹のような音が鳴り、マミーロワに苦言を呈したエンジニアが首の後ろから出血し倒れ込んだ。
「貴様ら全員の延髄に小型爆弾が埋め込んであるのを忘れたか?我々は皆運命共同体、MOGERA製造開発からの途中離脱はこの世からの離脱だ。既に巡航核ミサイルを1発取り寄せているから後は他国に売るだけでいい。軍の連中は私腹を肥やすため他国に兵器を横流ししているが、私はあくまでもMOGERA完成という大義のための資金確保だ。」
エンジニア達が震え上がる中一人笑うマミーロワはまさしく魔女そのもの。マミーロワはエンジニア全員の延髄に埋め込んである小型爆弾の起爆ボタン付きリモコンを保有し生殺与奪は意のままだ。無論この小型爆弾にもUFOの残骸を解析して得た技術が使われている。かくして「バイカルの魔女」は核兵器を他国に横流しして資金を確保し、ソ連崩壊の翌年にMOGERAを完成させた。
「美しい、この武骨さと優美さを両立させた形状、白銀に輝く機体。他の誰もが解析し得なかったUFOの残骸を解析しオーバーテクノロジーを手にしたこの私だからこそ完成出来たのだよ。UFOの機体とほぼ同一のものを地球上の金属で再現などノーベル賞ものではないか。」
全高120m、重量160000tの機体を目の前にしてマミーロワは有頂天だ。マミーロワらが完成させたMOGERAは頭部の口に当たる部分と両腕の肘から先がドリル、両目が光線砲と『地球防衛軍』本編のモゲラの基本的な特徴を踏襲しつつ、全身の武装を増やし宇宙空間を飛行可能なロケットエンジンを搭載と性能面が大幅に拡張され造型も遥かに洗練されている。
「念願のMOGERAが完成しご満足ですか。それでは貴方には死んでもらいます。」
エンジニアの一人がそう言うや否やマミーロワの右目にドライバーを深々と突き刺した。不意に刺されたマミーロワに起爆ボタンを押す暇など勿論無い。床に落ちたリモコンを踏み潰しそのまま鉄パイプによりマミーロワの全身を殴打とエンジニア達のやり方は実に惨たらしい。このマッドサイエンティストの暴走を危惧し、心底辟易していたエンジニア達がMOGERA完成に浮かれるマミーロワを亡き者にしたのはわずか30秒間の出来事。
「やっと忌々しい腐れ魔女を退治出来たぜ。俺達を奴隷扱いしやがったこの腐れ魔女はMOGERAで宇宙に旅立つのが夢だったようだが、結局あの世に旅立ったな。で、この機体どうするの?どっかに売っ払うのか?」
「こんな超兵器は他に無ぇしイラクを全面降伏させたばかりで有頂天なアメリカなら言い値で買ってくれるさ。資本主義様様だよ。」
マッドサイエンティストの惨殺死体を尻目に金の亡者と化したエンジニア共が浮かれ騒ぐ。
「何だ!?いきなり動いたぞ!おい!止めろ!撃つな!ギャーッ!」
いきなりMOGERAが両目からプラズマレーザー光線を発射しエンジニア共を抹殺した。既にマミーロワを殺し金の亡者と化しているエンジニア共だけに、MOGERAを売り大金を手にした途端に分け前を巡り殺し合いになるのは目に見えているが。
「残念だったな、裏切り者共。既に私はMOGERAそのものと化している。お陰で試し撃ちが出来たよ。計画通りだがな。」
マミーロワが秘密裏にMOGERAに組み込んでいたAI、ズメイは彼女自身の記憶並びに人格を有する。ズメイの名はロシア及び東欧の神話に登場する三頭龍ズメイ・ゴルイニチに由来し、蛇がズメイになる伝承に準え自身がMOGERAになるのがマミーロワの計画だったのだ。用済みのエンジニア共々己の遺体まで消し去るあたり、人間としての自分との決別というマミーロワの意志が伺える。
「最早こんな基地に用は無い。この場で消し去ってやろう。」
頭部、両腕のドリルを使い天井を破壊し地上に出たMOGERAは、自ら開けた大穴にプラズマレーザー光線を撃ち込み地下の基地を完全に破壊した。マミーロワ改めズメイは念願の「身体」を手に入れた歓喜の余り興奮し、MOGERAの首を360度回転させながらプラズマレーザー光線を撃ちまくりウラル山脈近くのタイガ即ち針葉樹林を火の海に変えていく。

破壊の限りを尽くすMOGERA。この巨大ロボット兵器の開発を進めた「バイカルの魔女」ことイリーナ・マミーロワ博士は自身の記憶並びに人格を持つAI、ズメイを機体に搭載し事実上MOGERAそのものと化している。すると突然の地鳴りと共に地面から巨大な背びれが突き出てきて・・・。
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