2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
「ルクス様!今すぐおそばに馳せ参じます!オッケー
VENUS、インドラを靖国神社境内に瞬間移動させろ!ただしルクス様がいらっしゃる第二鳥居周辺だけは絶対避けてくれ!そうだ、あの楠木武は別に踏み潰しても構わんからな!」
ヨヴェルが呼び掛けたVENUSはインドラに搭載されている新型AIの名称だ。実のところこのAIはX星人同様コンピューターの言いなりにならないかとホシェルが実装に難色を示したものの、ヨヴェルは3機が合体したインドラを新型AIに運用させればゴジラ打倒並びに地球制圧が早く済むと主張していた。結局ホシェルがヨヴェルの説得を受け入れ実装に至った次第。
「かしこまりました。現在楠木武なる者はルクス陛下のすぐそばにいるため踏み潰すことは出来ませんが、よろしいでしょうか?」
「わかったから急げ!楠木武はどうでもいい!ルクス様のおそばに馳せ参じるのが第一だ!」
インドラは靖国神社境内に瞬間移動し、既に倒壊している大鳥居を事もなげに踏み潰す。インドラ到着を目視したホシェルがベルトのボタンを押し機内に瞬間移動した途端に積乱雲が境内を飲み込み、シャワー状の雨が雷鳴を伴う暴風雨に変わった。
「何だ、これは!?うわーっ!」
楠木は積乱雲の接近に気付いた途端に吹き飛ばされ、楠木正成像が突き刺さっている瓦礫の山に頭から突っ込んだ。全身打撲により即死してもおかしくない状況ではあるものの、妙にしぶとい楠木は失神しただけだったりする。楠木正成の末裔であることを常日頃から自慢し続けていた楠木が楠木正成像に添い寝、楠木本人を含め誰一人予測出来なかった展開と言えよう。
インドラの機内に瞬間移動したホシェルは宇宙服を着たまま巨大な回転ブラシの間をくぐり抜けシャワーを浴び放射能を洗い落とす。洗浄を終えたホシェルが急ぎエレベーターに搭乗したのはヨヴェル達がいる操縦室へと向かうため。
「ご無事で何よりです、ルクス様。」
「すまない、私の軽はずみのせいで君達に多大な迷惑をかけてしまった。」
神妙な表情のホシェルは宇宙服の腰のボタンを押し瞬時に銀色のライダースーツ状の衣服に着替え、操縦席に腰掛けた。
「何仰るのですか。あの楠木武がルクス様の目の前でへたり込む様子をこの画面越しに観て我々一同大笑いしておりました。」
「それは何よりだ。私も楠木武には相当腹に据えかねるものがあったので正直せいせいしたよ。」
キングギドラは突然の巨大ロボット兵器出現に驚きながらも左方向に急旋回し着地姿勢に。直後に着地したこの巨神は両翼を広げ各首がゴジラを模した形状の兵器を睨み、着地時に踏み潰した遊就館にはどの首も全く関心を示さない。
「ルクス様、いよいよ暴悪龍との決戦ですね!それにしても暴悪龍の足元で悲惨なことになっている遊就館には笑えます。あそこの展示は日本が常に正しいという独善が前面に出過ぎていて以前足を運んだ時も反吐が出そうでした。」
「日本の侵略を美化する偏向展示だらけの遊就館など我々金星人には不要。だから暴悪龍が踏み潰してくれて大いに結構。それよりヨヴェル、今から戦う暴悪龍は10000年前よりも大幅に強大化し、あのゴジラ相手に勝利した正真正銘の怪物だ。油断するな。」
キングギドラの右の首はインドラの機体が発する凄まじい邪念を感じ取り、再び東京に巨大な邪念が現れるという自分自身の予感を先程まで疑っていた不見識を恥じた。とはいえX星を発った時点で天皇清仁並びに門長らの邪念を察知したり、目の前の機体が金星帝国の所産であることを瞬時に見抜いたりとキングギドラの各首が持つ並外れた探知能力並びに眼力は何度も戦いに身を投じるうちに自然と会得し、慣れないうちは戸惑ったものだ。今回会得した予知能力にもこれから徐々に慣れていくであろう。
金星帝国の所産であるインドラと対峙し、キングギドラは金星の自然を破壊し尽くし他の星への侵略を企てた10000年前の悪行を全く反省していない金星帝国に憤る。そしてインドラの機体が発する邪念、即ち長年地球制圧並びに金星帝国復活を企ててきたエレボス在住の金星人の邪念こそ、キングギドラを地球に招いた「気配」の正体に他ならない。

超兵器インドラと対峙するキングギドラ。過去の悪行を全く反省していない金星帝国に対しキングギドラは強く憤り、その金星帝国の侵略兵器、即ちインドラを徹底的に破壊する決意を固めた。決戦の幕開けの地が「
戦争神社」即ち靖国神社の境内というのも実に皮肉な巡り合わせ。
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