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芹沢亀吉
2024-09-07 01:06:07
257331文字
Public
キングギドラ
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巨神聖戦記
2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
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「ゴジラが熱線を吐きます。ファイヤーミラー、展開完了です。」
「総理、ゴジラがこちらの三面鏡、ファイヤーミラーに放射熱線を撃ち込めば10000倍にして跳ね返すことが出来ます。」
「なるほど、ゴジラ自身の放射熱線をそっくりそのまま利用するわけか。これなら流石のゴジラもひとたまりもあるまい。ゴジラ打倒の暁には君達を来年の梅を見る会に招待しよう。」
ここ最近不愉快なニュースが目白押しだった門長からすれば、スーパーX2を遠隔操縦するオペレーター2人の解説は久々の朗報であろう。ところでその「梅を見る会」は多額の税金を使った有権者の買収だと世間から非難されているのだが。
自衛隊の狙い通りゴジラがファイヤーミラーに放射熱線を撃ち込んだとはいえ、スーパーX2の機体全体が一瞬にして消し飛び放射熱線の反射は失敗に終わった。そのまま放射熱線を吐き続け海自の艦隊を全滅させ、ゴジラは海中へと姿を消す。ゴジラの圧勝に腹を立てた門長がオペレーター達に怒鳴り散らし部屋から出て行ったのはここに書くまでも無いか。
現在カナダ北東部に滞在中のジョナ達は地元の先住民達の話を聞いている。
「最近こういうデカいが世界各地で目撃されてると聞いているけど、コイツも同族か?」
そう言って先住民の一人が指差したのは何とキングギドラの首だ。10000年前大西洋沖にてゴジラと戦った際放射熱線が直撃しちぎれた中央の首が直線距離にして2000km以上離れたここラブラドル半島に辿り着いたものの力尽き、そのまま永久凍土に埋もれたのである。地球温暖化が無ければ誰にも発見されることなく永久凍土に埋もれ続けていたのかもしれないが。
「同じ巨神という意味では同族だ。さて、早速買い取りたいのだが、いくらだ?」
「え?値段こっちで決めていいの?といっても知っての通りこの国は例のサイバーテロ以来ガタガタで、カネなんか必要としない昔ながらの生活様式の方が良いと考える人が増えていてね。僕だってその一人さ。だからタダで譲るよ。ここにあったって処分に困るだけだから、持って行ってくれるなら本当に有難い。何なら引取料を支払ってもいいぐらいだ。」
流石にタダで貰うのは気が引けたジョナは箱詰めの携帯食料を提供することに。イギリス陸軍出身かつMI6のエージェント歴も長いジョナは軍人並びに諜報員が平然と民間人を撃つのを熟知していて、反政府活動に身を投じて以来武力も権力も財力も持たない者には銃口を向けない姿勢を貫く。従って先住民達を射殺しキングギドラの首を強奪というやり方はジョナの信条に反する。
「コ、コイツをマジで売ってくれるのか!?」
キングギドラの首を売るというジョナの申し出に対し、画面の向こうの海は両目玉が飛び出しそうだ。
「ああ本当だ。用途は不問、好きに使ってくれ。ただし高いぞ。」
こうしてキングギドラの首は海達の手に渡った。この時スティーブンが支払いのため用意した金塊は300年以上ロシア帝国を統治していたロマノフ王朝の隠し財産に他ならず、MI6がソ連崩壊後の混乱に乗じシベリアから盗み出していたのだ。MI6時代のジョナがウラル山脈付近に派遣されたのも当時金塊探しに血道を上げていたイギリス王室の意向に基づく。
「Mr.Kai、なかなかやるではないか。あのアラン・ジョナを粉々に吹っ飛ばすとはな。実を言うとあの倉庫には神経ガスが充満する仕掛けがあってそれであいつを殺る計画だったのだが、爆弾で倉庫ごと吹っ飛ばす方がド派手で見応えがある。これでお前は極悪テロリストを見事退治した英雄として歴史に名を残せるな。本当に羨ましいよ、俺が代わりたいぐらいだ。」
爆破され跡形も無い倉庫の映像を観ながらスティーブンがそう言うも、海の方は全く身に覚えが無い。
「え?あの爆破、スティーブンさんがやったんじゃなかったの?俺は狙撃手に倉庫から出てきたところを額撃ち抜くよう指示したんだけど、いきなりドカンとか話が違うとさっき電話でその狙撃手に怒鳴られたんだよ。ひょっとしてあんたの仕業か?」
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