2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
日本ではどのTV番組もワシントンD.C.を空爆する自衛隊の「大活躍」を大々的に報じ、TVの前では皇室信奉者共が大音量で万歳と叫ぶ。憲法9条を無視してアメリカへの先制攻撃強行という暴挙に出た日本政府、自衛隊を非難する番組は一切無い。人気TV番組『よるおび!』に出演し薄ら笑いを浮かべる坊主頭の中年男はお笑い芸人の
木下次郎である。
「俺ホンマに日本スゴいと思うで。70年以上よぉ耐えたわ。野党とかしょっちゅうデモ行ってる皆さんは侵略戦争や、憲法違反やと騒いどるみたいやけど、原爆2発落とした上に憲法押し付けてきた国の暴虐にずっとずっと耐えてきたんやから、その雪辱を晴らした自衛隊の皆さんには感謝するのが当然や。感謝せぇへん連中は日本国籍剥奪されてもしゃあないで。」
自衛隊に感謝しなければ日本国籍剥奪されても仕方無いと脅迫する木下は本当に根性が薄汚い。大体日本は単純にアメリカの暴虐に耐え続けてきたわけではなくアメリカ軍が深く関与した朝鮮戦争やベトナム戦争の際は特需により大儲けし、1947年当時の天皇が沖縄をアメリカ軍に差し出す
密約を交わしアメリカ政府から天皇制存続を認めてもらった経緯もある。無論認知の歪みに由来するこの木下の被害者意識は日本国民の大多数が共有しているが。
最近木下に限らず政府与党へのゴマすり発言を連発する三流芸人共が目に余る。よせばいいのに愚にもつかない映画を何本も制作した上悉く大コケし所属事務所
古竹クリエイティブ・エージェンシーに夥しい損害を与えた木下の場合、政府与党へのゴマすり発言連発は何としても芸能界に居続けたい保身の念に基づく。
配下の武将達を朝鮮半島に侵攻させた豊臣秀吉は朝鮮人の耳や鼻をそぎ落とし日本に持ち帰るよう命じ、ここ京都にある
耳塚はその時日本に持ち帰られた耳や鼻を埋めた塚。その耳塚に静かに手を合わせる一ノ瀬の傍らではパグのペロが鼻を鳴らし鎮座している。ぺちゃっとした顔が特徴的なこの小型犬は全身ほぼベージュ色かつ耳と顔面だけは真っ黒と毛色も個性的。
「お待たせ。そろそろアイちゃんのところに行こうか。」
一ノ瀬が話しかけた途端にペロは彼女を引っ張りながら小走りで西方に駆け出した。
耳塚の南方には通し矢で有名な
三十三間堂があり、堂内にずらりと並ぶ1000体もの千手観音像並びに個性的な姿形の二十八部衆像が参拝者の度肝を抜く。そしてガルーダ(※
迦楼羅)、ガンダルヴァ(※
乾闥婆)、ナーガ(※
難陀龍王)も二十八部衆、即ち風神雷神と共に千手観音に仕える鬼神達に名を連ねる。
アイリーン・チェンはアパートの両隣の部屋から響く万歳の声に身体の震えが止まらない。常日頃から中国人というだけで日本国民から数々の嫌がらせを受けているだけに、自衛隊がワシントンD.C.を陥落させたニュースを観て興奮した日本国民からより酷い嫌がらせを受けることが容易に想像出来るからだ。するとアイリーンの部屋のインターホンが鳴った。
「アイちゃん、私一ノ瀬、一ノ瀬由衣。一緒に晩ご飯食べよっか。」
親友の訪問を知ったアイリーンはすぐに扉を開け一ノ瀬に抱きつく。アイリーンに抱きつかれたまま素早く部屋に入り扉を閉め施錠した一ノ瀬がナイロン袋を彼女に見せると、袋の中には大豆ミート餃子がたっぷり。
「わざわざありがとう。丁度これ食べたいと思ってた。あ、ペロちゃんも来てくれてありがとう。」
2人でナイロン袋を開くと焼きたての餃子の匂いが部屋中に充満した。一ノ瀬と共に入室したペロはその匂いに惹かれ取り出された餃子を凝視中。ペロが前脚を伸ばし餃子に触れそうになったため、アイリーンは慌ててドッグフードを用意した。
「ペロちゃん、相変わらず食い意地張っているね。」
「太りやすい犬種だから餌の加減とか運動量の調整とか結構大変だし、物凄く自我が強くて犬は飼い主に従順という固定観念を土台から崩すぐらいだけど、そこも含めて何だか憎めない不思議なワンちゃんなんだよね。」
夕食を食べる2人は犬用の皿に盛られたドッグフードに頭を突っ込む小型犬を眺め微笑む。ところが急にアイリーンの表情が暗くなり、両目に涙が浮かぶ。
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