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芹沢亀吉
2024-09-07 01:06:07
257331文字
Public
キングギドラ
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巨神聖戦記
2020年6月11日にTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算11話目の加筆修正版をPrivatter+に投稿。キングギドラが主人公を担いゴジラ、モスラ、ラドンも大活躍。残忍描写濃い目なので閲覧注意。菊タブー?何それ?
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「こちら전중근、バミューダ海域にて金星人の拠点を発見しました。例のゴジラの模造品も着地しています。」
「こちらアラン・ジョナ、受信の準備は出来ている。早速映像を送ってもらおうか。」
ジョナ一行が眺める画面に海上のエレボスが大映しになり、着地しているインドラも目視出来る。ジョナがインドラの傍らの群衆に焦点を当て映像を拡大すると、パウルを指差し大笑いしているヨヴェルがいた。
「フッ、フフッ、フハハハハ!何が金星帝国皇帝の最後の命令だ!笑わせるな!貴様は自分の置かれている状況を何一つわかっていない!本当におめでたいお方だよ!こんなに笑わせてもらったのは生まれて初めてだ!笑い過ぎて腹が痛い!」
ヨヴェルの唐突過ぎる大笑いにパウルは戸惑いを隠せない。
「ヨヴェル、金星帝国皇帝である僕に発言を求めたのは君だ。だから僕は金星帝国皇帝として最後の命令を下したんだよ。」
「我々は皆貴様ではなくルクス陛下に仕える身だ。だから貴様の最後の命令とやらには誰一人従わんよ。」
ヨヴェルの発言の意味が分からず困惑するパウルの目の前に、群衆の中から一人の少年が進み出る。
「私は貴方の毛髪から作られたクローン2号で顔も少年時代の貴方と同一です。今から私が金星帝国皇帝ホシェル・ルクスです。」
パウルは目の前のクローン2号が誰の手により生み出されたのかを瞬時に悟った。
「ヨヴェル、インドラのバリア展開装置実装以外に僕に内緒で何かやっていないのか聞いたあの時、君は嘘をついたんだね。」
「ああそうだ。7年前戴冠式の際に採取した貴様の毛髪からルクス陛下を生誕させたのはこの私だ。」
インドラに搭乗していた際ヨヴェルの言動に芝居じみたものを感じ、疑心暗鬼に陥っているのではないかと思い悩んだホシェルもといパウルではあるものの、実際はパウルの疑心暗鬼などではなく本当にヨヴェルは芝居をしていたのだ。
「なるほど、最初から用済みになり次第僕を始末する計画だったのか。あれほど毛嫌いしている矢口蘭堂から緊急連絡が入った時恭しい演技を即席で披露出来たのは、日頃から僕に対してずっと同じ演技をし続けていたからか。」
誰よりも信頼していた側近の本性に気付き、絶望に打ちひしがれたパウルは身体の震えが止まらない。
「ご名答。地球制圧完了後に貴様を始末しルクス陛下を擁立する計画だったが、貴様の裏切りにより計画が早まった。地球人なんぞに育てられた貴様を陛下と呼ぶのをずっと拒み続けてきた私でも、ご生誕直後に陛下の記憶を移植しここエレボスで育ったあのお方なら安心して陛下と呼ぶことが出来る。貴様の忠臣を演じ続けて7年、もう沢山、もう沢山だよ。」
全身が震えるパウルを眺めながらヨヴェルがほくそ笑む。そのヨヴェルの右隣に立つ少年ホシェルの微笑みの邪悪さはヨヴェルと同等、あるいはそれ以上か。
「こちらのヨヴェルさんは7年間ずっと貴方を憎悪していまして、私が無線で出撃を命じなければ靖国神社境内で暴悪龍接近に怯える貴方を見殺しにしていましたし、私が無線で止めさせなければここに戻る途中のインドラの機内で意識の無い貴方を絞殺していましたよ。さて、私のお披露目も済んだことですし、地球人に毒され過ぎた貴方には今から海の藻屑になってもらいます。」
突然真上を見て微笑んだあたり、少年ホシェルがアンナ達のハッキングに最初から気付いていたのは明白だろう。
「ご自身のお披露目が済むまでは貴様を生かしておくのがルクス陛下のご意向だ。二度も貴様の命を救ったルクス陛下に感謝するんだな。皇帝陛下のクローンでありながら地球人なんぞに育てられた貴様は矢口蘭堂、楠木武、そして現人神気取り以上に腹立たしい。その腹立たしい貴様をやっと葬れるから今は良い気分だよ。向こうに行ったら矢口蘭堂達によろしく言っておいてくれ。」
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