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芹沢亀吉
2024-09-04 01:16:26
143708文字
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菊タブー
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108と108
暴虐なナルシストかつ軍国主義者な楠木武が恥をかく物語の通算108話目。仏教において人間一人が持つ煩悩の数は108とされ今回はその108に焦点を当ててみた。いつも通り特盛の残忍描写に加え今回は性描写も色濃く、18歳未満の方が読むのはお勧め出来ない。
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「本島方面から時折聞こえる咆哮はそのキングシーサーのものですね。そういえば去年地海軍辺野古基地建設反対デモに参加した時地元の方から恩納村の万座毛に眠る守護神の話を聞きました。その守護神がキングシーサーというわけですか。」
「一ノ瀬さん、その通りです。私が椿山荘内の収蔵庫にいる間も貴方は地球防衛軍が、そして日本政府が沖縄に不当な扱いを強いる件に真摯に向き合って下さっていたんですね。貴方のような本土の方がいたからこそ私はここ久高島に戻れました。本当に何とお礼を申し上げれば良いのでしょうか。」
石香炉の感謝の言葉を聞き一ノ瀬が両頬を紅潮させ俯いた丁度その頃、沖縄本島ではキングシーサーが機能停止したガイガンを尻目に沖縄市内をはじめ本島の複数個所にあるシン・金精神像を次々潰している。万座毛に戻って再び眠りにつく前に沖縄を抑圧し続けた地球防衛軍の負の遺産を一掃したいのだろう。
つい最近まで皇居外苑だった瓦礫の山を踏ん付けながらゴジラは放射熱線を吐き、飛行能力を駆使してその放射熱線を躱したガイガンレクスはペシャンコになった警視庁の真上に着地、両腕の巨大な鎌を鞭状のチェーンソーに展開した。
うねりながら襲い掛かる2本の鞭状チェーンソーを軽く払いのけたゴジラの腹部に破壊光線が2発撃ち込まれ、地球最強の巨神の身体が和田倉噴水公園へとうつ伏せに倒れ込む。厳密には少し前まで和田倉噴水公園だった瓦礫だらけの水溜りだが。すぐに身体を起こしたゴジラは再び放射熱線を吐くも、それをガイガンレクスはひらりと躱す。
先程から躱すのに徹しているあたり、ガイガンレクスは放射熱線が直撃すればまず助からないと分かっている模様。一方ガイガンレクスの攻撃は確かに強力とはいえゴジラに致命傷を負わせる程ではない。果たしてガイガンレクスに勝機はあるのだろうか。
ゴジラとガイガンレクスの白熱した競り合いが続く中、東京上空に巨大隕石が飛来するや否や大爆発し中から怪人めいた細身の怪物が出てきてゆっくりと都心に降り立った。黒い皮膚を白骨状の外骨格により覆い両肩の突起は頭蓋骨を縦に二等分したような形状、そして両肩のものを含め赤く光る眼が何とも不気味なこの怪物こそ亡き統制官が呼び寄せたX星人の切り札、モンスターXだ。
着地した途端に四つん這いになり背中から黒色混じりの黄金の翼が生え、全身の外骨格が黒い皮膚と同化し翼と同じ色合いと化したのに伴い両肩の突起が頭部共々長く伸び3本の首へと変貌、元々統制官ないし尾崎がカイザー能力により操る筈が既にどちらもこの世にいないため、モンスターXは地球に到着して早々に魔獣カイザーギドラの正体を現したのである。
実のところ巨大隕石の接近に気付き大気圏突入前に放射熱線を撃ち込むのも考えたゴジラではあるものの、直後に隕石に潜む何者かが大気圏突入直後に隕石自体を壊し出てくると気付き思いとどまっていた。そして結果はゴジラが気付いた通り。仮に大気圏突入前の隕石に放射熱線を撃ち込んでもモンスターXが自ら隕石を爆破し直撃を阻むため、エネルギーの無駄遣いでしかない。
突然のモンスターX出現そしてカイザーギドラへの変貌にゴジラが戸惑う一方、起動時に尾崎の思考を読み取ったのかガイガンレクスはこの魔獣を正体も含めて知っていたらしく、その咆哮は如何にも得意気だ。
「あの赤いガイガン、さっきから放射熱線躱したりチェーンソーの鞭を無造作にうねらせゴジラの注意を逸らしたりと時間稼ぎしているような動きが目立っていたけど、あの3本首の魔物がもうすぐ来ると分かっていてそれを待っていたのか。」
現在一ノ瀬が観ているのは数年ぶりに外間殿内の拝所「イビ」に戻れた石香炉が映し出した映像である。
「由衣、やばいよ。あの3本首は明らかに赤いガイガンと組もうとしている。」
するとジョナが映像に映るカイザーギドラを眺めながら以下の通り呟いた。
「違う、あれじゃない。」
一ノ瀬が今の発言の意図を尋ねると、ジョナ曰く最近見た夢に全身黄金の三つ首龍が登場し、その龍は今都心にいるカイザーギドラよりも遥かに巨大な翼を持ち天候を自在に操り暴風雨を起こすという。
身体が肥大化しモンスターXだった頃の俊敏さを喪失という難点を抱えるカイザーギドラとはいえ、各首が吐く稲妻状の反重力光線デストロイド・カイザーは今のゴジラが吐く放射熱線と同等以上の威力と火力面が凄まじい。真正面からカイザーギドラの猛攻に晒される中背後からガイガンレクスの2本の鞭状チェーンソー並びに2種類の破壊光線に襲われ、流石のゴジラも苦戦を余儀なくされた。
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