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芹沢亀吉
2024-09-04 01:16:26
143708文字
Public
菊タブー
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108と108
暴虐なナルシストかつ軍国主義者な楠木武が恥をかく物語の通算108話目。仏教において人間一人が持つ煩悩の数は108とされ今回はその108に焦点を当ててみた。いつも通り特盛の残忍描写に加え今回は性描写も色濃く、18歳未満の方が読むのはお勧め出来ない。
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最終章 それぞれの旅立ち
20年前ゴジラが旧轟天号と激闘を繰り広げた南極大陸の一帯、通称エリアGは放射能濃度の高さから立ち入り禁止区域とされ、その際ゴジラが潜り込んだ地割れは一応人工衛星からの監視が続けられたとはいえ事実上放置されたと言っていい。
実のところ先日巨大不明生物が大阪に出現した際、地球防衛軍本部のエリアG監視班は衛星による映像を確認し、例の地割れ付近に何の変化も見られずゴジラはまだエリアG地下にいる可能性が濃厚、との報告書を作成していた。しかしながら巨大不明生物をゴジラと信じてやまない二人の元老、即ち楠木と矢口の機嫌を損ねるのを恐れ、この報告書は隠匿されたのだ。
その報告書は地球防衛軍本部を密かに脱出した内通者達により持ち出され、エリアGの画像データ共々ジョナの手の中に。
「ご苦労だった。あれ程警備が厳重な地球防衛軍本部をよく脱出出来たな。」
「実を言いますと危ないところでした。地下通路を使い脱出しようとしたところを警備兵に見つかり射殺されそうになりました。いきなり本部が倒壊し我々を射殺しようとした警備兵が全員潰され九死に一生を得た次第です。」
丁度この時東京湾からムートーが出現し、地球防衛軍本部を破壊したのである。瓦礫の山と化した地球防衛軍本部から例の核ミサイル、ハチワリを3発美味しそうに咥えているあたり、ムートーがここを襲った理由が核エネルギーを頂くためなのは最早自明か。先日原発など無い東京を真っ直ぐ目指していたのもこの核ミサイルが狙いだったのだろう。
内通者から手渡された報告書に目を通し、ジョナは満足げに頷いた。
「やはりあの大阪に来た愚鈍な巨獣はゴジラとは別物だったな。楠木武も矢口蘭堂もとんだ勘違い者だ。」
現在ジョナ達がいるのは何と赤坂御苑地下の皇族専用シェルターである。というのも義仁が偽清仁の正体を暴いたジョナ達に好感を持ち、皇宮護衛官よりも頼りになると考え警護への従事を条件にこのシェルターを使うのを許可したからだ。ちなみに義仁の側近達は先に逃げた皇嗣父子を懸命に探す中ガイガンが撃つ破壊光線を浴び、皇宮護衛官共々消し飛んでいたりする。
そういうわけで義仁もジョナ達と一緒にいて、会話にも度々口を挟む。
「その資料、俺にも見せてくれ。なるほど確かにエリアG付近には何の変化も無い。それにしてもあいつら、こんな大事なことを俺にも隠していやがったのか。楠木武は野蛮人の変態野郎、矢口蘭堂は汚職野郎な上平気で約束を破る人間のクズだから知らせないのはまぁわかる。だが皇嗣である俺には即知らせるのが筋だろう。地球防衛軍も所詮は役立たず集団か。」
今まで散々地球防衛軍に守ってもらっていた癖に勝手なことを言うものだから、一ノ瀬は義仁を心底軽蔑した。
「以前本物のお前の兄と話した時余りにも自分勝手過ぎて心底呆れたけど、お前も同じだね。本当に悪いところはよく似ている兄弟だよ。」
この一ノ瀬の発言が癇に障ったらしく、資料の紙を床に叩きつけ部屋を出た義仁の顔色には茹蛸という比喩がよく似合う。一ノ瀬を罵倒することも資料の紙をぶつけることも出来なかったあたり、この皇嗣は菊タブーなど恐れない彼女の剣幕が己を心底震え上がらせる程凄まじいのを本能的に感じ取った模様。
「一ノ瀬さんには礼を言わないといけないな。丁度あの義仁の高慢さに辟易していたところだ。」
「ジョナさんもでしたか。私もあの義仁にはガツンと言っておきたかったんです。」
現在ジョナ達がいる部屋の隅にはX星人二人の遺体が横たわる。先程まで露子と一人娘の
恒子
つねこ
に擬態していた二人は地下シェルターに逃げ込んだ直後の義仁を襲おうとしてジョナに射殺された。本物の皇后母娘を秘密裏に始末したのは共に生活していた偽清仁あたりか。予てより清仁一家を毛嫌いしていただけに、義仁はその一家の全滅に内心ほくそ笑んでいたりする。
義仁が完全防音構造の寝室に入ると、ふかふかベッドの上に一人息子の
靖仁
やすひと
が寝転がっていた。
「パパ、あの一ノ瀬由衣って姉ちゃん、顔大和撫子だし、胸も結構デカそうだから一回ヤってみたい。俺が今までヤったのは派手なのとかスポーティーなのつけた女が多かったけど、あの姉ちゃんは俺が初めてヤったあいつみたいに清純な下着つけてそう。あとこれ俺の勘だけど、あの姉ちゃん多分処。」
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