芹沢亀吉
2024-09-04 01:16:26
143708文字
Public 菊タブー
 

108と108

暴虐なナルシストかつ軍国主義者な楠木武が恥をかく物語の通算108話目。仏教において人間一人が持つ煩悩の数は108とされ今回はその108に焦点を当ててみた。いつも通り特盛の残忍描写に加え今回は性描写も色濃く、18歳未満の方が読むのはお勧め出来ない。


 この時広池は使用人らに痛めつけられる楠木の姿を写生しながらニヤつき、集団暴行に加わろうとはしない。自分は手を汚さず楠木が他の人達に痛めつけられるのを眺め楽しむ魂胆か。

「何故だ!?この楠木は不死身の筈!?撃たれても痛みを感じない身体の筈!?何故全身が痛い!?」

 先程楠木が路上に転がっていたのは、マンデラにぶん投げられ壁を突き破った際20年ぶりに痛みを感じ意識を失ったから。あれだけ全身を棒で殴られたり顔面を蹴られたりしても特に負傷していないとはいえ、どうやら楠木は少しずつ普通の人間に戻りつつある模様。

 想像以上の楠木の狼狽えぶりを目の当たりにして、広池はかけている眼鏡のレンズ部分がギラリと輝く。

「おやおや、痛いのかい?可哀想だねぇ。でもいけない子にはお仕置きが必要なんだよ。さぁ楠木武ちゃん、おじちゃんに対してごめんなさいと言いなさい。おじちゃんは総理大臣というとっても偉ぁい人なのに、お顔をぶって眼鏡駄目にしたり、無理矢理自分のお尻の穴を舐めさせたりとそのとっても偉ぁい人に対していけないことをし続けたのだから、ちゃんとごめんなさいと言いなさい。」

 楠木を幼稚園児扱いし始めた広池は完全に図に乗っている。

「広池貴様ぁ!この楠木をお子様扱いしてここから生きて帰れると思うな!」

 いくら広池を恫喝しても今の楠木には何も出来ない。不死身の身体といっても身体能力自体は普通の人間と変わらないためいくら力んでも手足に嵌められた鉄枷はびくともしないし、少しずつ普通の人間に戻りつつある今なら尚更だ。

「楠木武ちゃん、お顔がばっちく見えちゃうからおヒゲなんて生やしちゃ駄目でしょ。」

 広池がニヤニヤ笑いながら楠木の口髭を数本毟り取ると、使用人達並びに「奇兵隊」の面々も皆広池に倣ったため楠木ご自慢の口髭は殆ど無くなった、激痛を伴いながら。

「痛い!痛い!痛い!痛いぃい!」

 日頃自分が暴力を振るった部下や使用人に対し散々「痛がるな!」と怒鳴っていた楠木が今は喚き散らして痛がるばかり。そんな楠木を広池らが冷たく睨む。

「楠木武ちゃん、痛いでしゅか。では痛いところにお水をかけて冷やしましょうね。この総理大臣のおじちゃんが用意した特別なお水をたぁっぷりかけてあげましゅよ。」

 この広池の発言に嫌な予感がした楠木は思わず黙り込み、その嫌な予感通り広池はズボンのチャックを開け放尿し始めた、楠木の顔面目掛けて。

「ほらほら、楠木武ちゃん、これはこの総理大臣のおじちゃんが身体の中で作った特別なお水でしゅよ。貴重なお水をたっぷりと飲ませてくれたこの総理大臣のおじちゃんに心から感謝しましょうね。」

 先程広池に同調し一斉に楠木の口髭を毟り取った面々も皆閉口し、流石に楠木の顔面に放尿は同調出来ない模様。

「皆さんどうしました?楠木武ちゃんは私の身体の中で作った特別なお水を美味しそうに飲んでいますよ。皆さんも特別なお水を楠木武ちゃんに飲ませてはいかがですか?まさか皆さん日本国首相である私が今言ったことをシカトなんてしないですよね?」

 使用人達も「奇兵隊」の面々も広池の邪悪過ぎる笑顔に震え上がり、何人かは広池に倣い楠木の身体目掛けて放尿し始めた。

「どうですか、楠木武ちゃん?この総理大臣のおじちゃんが呼びかけると他の人達も特別なお水をかけてくれましたよ。これがとっても偉ぁい総理大臣の威光ですよ。おっとゴメン、お子ちゃまには難しい言葉使っちゃったから説明するね。偉ぁい人には他の人達を従わせる力があって、それを威光と呼んでいるんだよ。」

 逆さ吊りの全裸男、楠木はずぶ濡れの上半身から悪臭を漂わせながら呻き、最早広池の陰湿な説教を聞く余裕も無い。