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芹沢亀吉
2024-09-04 01:16:26
143708文字
Public
菊タブー
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108と108
暴虐なナルシストかつ軍国主義者な楠木武が恥をかく物語の通算108話目。仏教において人間一人が持つ煩悩の数は108とされ今回はその108に焦点を当ててみた。いつも通り特盛の残忍描写に加え今回は性描写も色濃く、18歳未満の方が読むのはお勧め出来ない。
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「さて藤崎、折角だからまずはこの俺の力を見てもらおう。」
そう言いながら尾崎は両掌を天井に向け数々の映像を映し出した、以前X星人司令官がやっていたように。
ニューヨーク上空ではランブリングが再び飛来したラドンに挑むも敗色濃厚といったところ。ランブリングを支援するため出動した地上部隊は先程飛来したガイガン二体が瞬く間に一掃したのだから尚更だ。ガイガンは飛行能力を有し、その速度はラドン並み。
「ホイットモア大佐、最早この艦は限界です!」
「最後まで諦めるな!これは強いアメリカを取り戻すための試レギャババババ!」
素早くランブリングに飛び乗ったラドンが頑丈な嘴により艦体各部をつつき回し、あちこち火花を噴出したこの空中戦艦はもう長くはもたない。この火花噴出に伴う漏電によりまだ勝てる気でいるホイットモアが全身に高圧電流を浴び絶叫しながら息絶えた。ベオグラード市内の中国大使館に空爆をはじめ己の悪事を全く反省していない腐れ外道だけに、電気椅子による死刑執行に見えなくもない。
ラドンが艦体から離れた途端に2発の破壊光線を浴び消し飛んだランブリング、最早墜落不可避な空中戦艦へのこの過剰攻撃はガイガン二体を操る尾崎の残忍さ、冷酷さの現れ。
今のランブリング消滅をはじめ世界各地のガイガン軍団、そして巨神達の攻勢は母艦最深部の天井に映され、その映像を観た藤崎は思わず目を背けた。フランスに配備されランブリング、火龍と並び称された地空軍所属の空中戦艦、エクレールも艦体左側面にベヒモスの拳骨を浴びガイガンのパリ到着を待つまでもなく撃墜され、ノートルダム大聖堂が最早原型をとどめていない。
「地球防衛軍が20年の歳月を費やし打倒出来たのはゴジラ一体のみ。そして他の巨神達は今ではガイガン軍団共々俺の意のままに動き、まもなく世界がカイザーであるこの俺に屈服する。どうだ、藤崎?俺と組む気になったか?さっき俺の邪魔をした件はもう忘れよう。出来れば自発的にカイザーとして目覚め、自発的にこの俺と組んで欲しい。」
「ミュータント兵士共に私の身体押さえ込ませておいて、自発的にこの俺と組んで欲しいとかどの口が言う?さっさと私をカイザーとやらに目覚めさせたら?目覚めた瞬間にお前の右腕引きちぎって首の骨へし折ってあげるよ。さっきお前がやったみたいに。」
そう言った途端に藤崎は先程尾崎がカイザーとして覚醒した時同様のオーラを全身から湧き立たせ、全身の自由を奪うミュータント兵士共をまとめて弾き飛ばし素早く身体を起こす。
「ほぉ、漸く貴様もカイザーとして覚醒したか。目覚めさせる手間が省けたな。さて、藤崎、どうする?俺と組むのか?」
「さっきも言った筈、お前はマンデラの、大勢の同志達の仇だと。それに私はお前と違ってX星人の真似事なんかしたくない。だからお前なんかとは絶対に組まない。」
藤崎の返答を聞き真顔の尾崎の右眉が僅かに歪む。
「X星人の真似事だと?あいつらは異星人の侵略者、俺はこの星の人間だし全てを支配する力を持つ者、カイザーとして当然の権利を行使したまで。折角カイザーとして覚醒したのに糞と味噌の区別も出来んとは。」
ガイガン軍団、巨神達を操り大規模な破壊活動を行い地球人に屈服を強いる、今尾崎がやっていることは先程統制官、即ちX星人がやっていたことと全く同じ。地球防衛軍もX星人も巨神を力でねじ伏せ主導権を握ることへの執念が凄まじく、その地球防衛軍の精鋭尾崎がカイザーとして覚醒した後やることがX星人と全く同じになるのはある意味必然か。
「先程俺の邪魔をした件を不問にし、カイザーとして目覚めたお前に全てを支配する力を、権利を行使する機会を再度与えたのに馬鹿なことしか言えんなら、ここで死んでもらう。」
尾崎はそう言った途端に藤崎に飛びかかり、カイザー同士の肉弾戦が始まった。
「がはっ!」
尾崎の猛攻に圧倒され床にうつ伏せに倒れ込んだ途端に吐血、見たところ圧倒的に藤崎の分が悪い。
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