芹沢亀吉
2024-09-04 01:16:26
143708文字
Public 菊タブー
 

108と108

暴虐なナルシストかつ軍国主義者な楠木武が恥をかく物語の通算108話目。仏教において人間一人が持つ煩悩の数は108とされ今回はその108に焦点を当ててみた。いつも通り特盛の残忍描写に加え今回は性描写も色濃く、18歳未満の方が読むのはお勧め出来ない。


 目を覚ました一ノ瀬をベッドの上に無理矢理押し倒し、クズ男三人は両目が脂ぎる。

「真田!相島!いつも通りお前ら二人が女を脱がせろ!全裸美女を好き放題出来るボーナスイベント開始だぁ!」

 荒川は両手を一ノ瀬の口に覆い被せ、真田、相島が無理矢理服を脱がせようとすると、何とまだ服を脱がせていない筈の一ノ瀬の姿が全裸姿の楠木へと変化した。余りにも唐突過ぎる事態にクズ男3人は皆仰け反り開いた口が塞がらない。ちなみに荒川の右手人差し指に何本か刺さっている黒い針金状の物体は楠木の髭だ。

「貴様らこの楠木を部屋に連れ込み身ぐるみ剥がして一体何をするつもりだったのだ!?さあ言え!言ってみろ!」

 ベッドの上に仁王立ちする全裸男楠木のドラ声は部屋全体に響き渡り、壁や天井からはパラパラと粉塵が舞い散り窓ガラスには無数の亀裂が走る。当然クズ男3人は自分達が何をしようとしていたかなど口が裂けても言えない。

「言えんのか貴様ら!?この楠木に言えんようなことをするつもりだったのか!?よぉし!それならこの楠木が直々に軍人精神を注入してやろう!貴様ら全員そこになおれ!」

 すると荒川が他の二人同様股間に独特の悪臭漂う水たまりを作りながらこう言った。

「ぐっ、軍人精神を注入するには軍人精神注入棒が必要な筈。そっ、そんなもの何処に?」

 確かに全裸かつ手ぶらな今の楠木は棒と呼べるものなど何一つ持ってはいない。

「貴様なかなか良い質問をするではないか!よし歯を食いしばれ!」

 全裸男楠木は荒川をぶん殴るのとほぼ同時に己の股間のものをそそり立たせ、太さは楠木自身の膝並み、長さに至っては楠木自身の身長並みと人間ではまず有り得ない大きさに変化させた。奈良時代末期に時の天皇の寵愛を受けた僧道鏡は後の時代に股間のものが異様に大きかったと噂され、「道鏡は座ると膝が三つ出来」などと川柳に詠まれていたりする。この楠木の場合股間のものは最早座ると膝が三つ出来どころでは済まない大きさだが。

 最早勃起を通り越し怒張している全裸男楠木のそれを目の当たりにし、荒川は針金状の髭が数本突き刺さった右手人差し指の痛みも顔面をぶん殴られた痛みも忘れ他の二人共々震え上がる。

「見よ!これこそこの楠木の軍人精神注入棒!20年前南極でゴジラをビビらせ地割れの奥底に封印して以来この楠木は己のイチモツを鍛えに鍛えたのだ!グハハハハ!」

 奥歯をガチガチ鳴らし股間周辺が大洪水な荒川らには「どうやって鍛えたらそうなるんだ!?」などと突っ込む気力など無い。全裸男楠木が怒張した股間のものを両手で持ち円状に動かした途端に3人とも楠木同様全裸姿になったのだから猶更だ。

「見たか!この楠木が我がイチモツで虚空に0を描けば貴様らの衣服も下着も全て0と化したぞ!これで準備は整った!まずは先程なかなか良い質問をした貴様!この楠木に尻を差し出せ!貴様の菊門にこの楠木のイチモツを挿入したっぷりと軍人精神を注入してやる!ナンマイダホーレンソー!アーメンソーメンタンタンメン!」

 全裸男楠木が滅茶苦茶な呪文を唱えたのに伴い荒川は身体が勝手に動き、楠木に尻を向けつつ四つん這いの姿勢に。

「そうか、貴様そんなにこの楠木に挿入して欲しいか!軍人精神を注入して欲しいか!その素晴らしい心掛けに感動した!それでは望み通り早速挿入してやる!ズブリとなぁ!」

「ギャアアアア!」

 突然全裸男楠木の姿が消え周囲の景色が変わり、荒川ら3人は何が起こったのか理解出来ずにいる。そんな3人を眺める閻魔大王は呆れ顔だ。

「真田甚太、相島均そして荒川雅夫、妄想のお時間はここまでだ。厳密には拉致した一ノ瀬由衣をベッドの上に押し倒すまでが貴様らの妄想、楠木武出現以降の展開は貴様らの潜在的恐怖心を増幅させた結果生じたもの。貴様らの潜在的恐怖心を増幅させたのは余りにもおぞましい妄想に歯止めをかけるためだったのだが、違う意味でおぞましい展開になってしまったな。そうだ、妄想に入り浸り己の身に何が起きたか理解出来ていない貴様らに説明しておこう。ここは冥府、そして私は閻魔、貴様ら3人はもう死んでいる。」