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糸冬いずく
2024-09-16 00:16:00
157796文字
Public
二次創作:キリングミュータント
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キリングミュータント【リブーテッド】
完結、夢主あり、赤羽業、暗殺教室、Paranoia
三日月が爆誕した春、新しいクラスが三年E組だろうと、担任教師が犯人だろうと、隣が赤羽業だろうと、成すべきことは変わらない。ミュータントは、すぐそこにいる——。
あなたは椚ヶ丘中学三年E組の女子生徒[$名前が見つかりません]です。
トラブルシューターが前世のミュータントな[$名前が見つかりません]と、隣の席の赤羽業が、ミュータントを殺す話。
クロスオーバーです。複数の作品の要素が登場します。
異世界の描写を含みます。主人公または周辺人物が別の世界へ渡ります。
転生の描写を含みます。主人公または周辺人物が死んで生まれ変わります。
主人公または視点人物が異性からの性暴力の被害に遭います。
主人公または視点人物が暴力の被害に遭います。
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二
クラス随一の少年漫画愛好家、不破優月は主張した。ヒーローもののお約束、偽者悪役の仕業だと。
「復讐よ。殺せんせーに秘孔を突かれたの。だから黄色いヘルメットを着けてなくちゃいけないのよ」
「『秘孔』」
「人間の急所の一つよ。ここを突かれると人体には様々な変化が起きて、最悪の場合
——
死ぬ」
そういう漫画があるらしい。
とにかく不破さんの推理によると、真犯人の正体は、黄色の保護帽の大男。
ヌルフフフ
ではなく
フフフッ
と笑い、粘液は、「あ、暗殺教室は少年ジャンプなんだから」
とはいえ事件が続けば担任も居心地を悪くする一方だろう。そのようなことで賞金首に逃げ出されてはE組が困る。だから先んじて真犯人を捕らえ、賞金首その人には貸しをつくろうと、赤羽が提案したのだった。
誘われた以上は断れない。私はその晩、彼らの作戦に加担し、とある合宿施設に侵入することになる。参加者は他に茅野さん、渚くん、そして寺坂くん。体育の授業で教わったことを生かして、塀を越えて茂みに潜んだ。不破さんと人工知能の調査では、ちょうど巨乳アイドルグループがこの施設に合宿に来ているそうだ。
「真犯人なら、この極上の洗濯物を逃すはずがないわ」
ので、向かいの茂みには筆頭容疑者も隠れている。ほっかむりつきで。
「どう見ても盗む側の恰好なんだが」と寺坂くん。
「でも見て、真犯人への怒りのあまり、下着を見ながら興奮してる」
「いや、あいつが真犯人にしか見えねーぞ」
だが、寺坂くんたちがささやき合ううちに第三の人物は現れた。塀を越え、素早く洗濯物に駆け寄る大男。頭を覆い隠す黄色の保護帽が、全身の黒ずくめを台なしにしている。そしてそれ以前にいかにもただ者ではない身のこなしだ。
ああ、ろくでもない。
私たちが手を出すまでもなく、ほっかむりつきの冤罪被害者が触手で絡みついた。
「押し倒して隅から隅まで手入れしてやる」
ヌルフフフ、どったんばったん、性犯罪の現場に早変わりだ。しかし、やがて触手は被り物をとりあげ、真犯人の素顔を暴く。
「
——
なんで」
先生はたちまち硬直した。ダイラタント光線を浴びたからではない。クラスメイトも次第に気づいた。距離はあるが、暴かれた素顔を私たちはよく知っている。茅野さんが名前まで思い出した。烏間先生の部下だった。
微動だにしなくなった賞金首の周囲で、物干し台が音を立てる。彼がはっとなった頃には、白色の敷布が広がり、さおは上へ上へと伸び、洗濯物は地面に落ちた。変形したのだ。さながら敷布の
おり
だった。先生を隠した敷布の下から、かの部下が保護帽と共にはい出てくる。そして、やはり堀部イトナが上からおりに飛び込んだ。
「君の生徒が南の島でやった方法だ。当てるより、まずは囲うべし」
シロがこちらに歩いてくる。「君たちの戦法を使わせてもらったよ」
悪びれることなく私たちを見ると、シロはあっけらかんと下着泥棒も自供した。烏間先生の部下は、今回限りの代役だとも。彼も青ざめた顔で肯定する。はるか上からの指示で
——
やりたくなかったが断れなかった。
だが何を言っても今さらだ。シロの暗殺は始まってしまった。
「シーツに見せて囲ったのは対先生繊維の強化布。とても丈夫で、戦車の突進でも破けない」
「イトナの触手に装着したのは、刃先が対先生物質でできたグローブ。高速戦闘に耐えられるよう混ぜ物をしてあるので、君たちが使うナイフと比べて効果は落ちるが、触手同士がぶつかるたび、じわじわ一方的にダメージを与える」
「そしてイトナの位置どり。常に上から攻撃して標的を逃がさない」
白ずくめの暗殺者は今日も呪う。「これで仕留められないようではね」
おりに阻まれ中は見えない。しかし、それは絶えず揺れ、標的の生存を伝達し、
——
やがて光が漏れ出ると、遅れて衝撃を連れてくる。
南の島でも見た景色。だが先生の生死は疑わない。同じ光景だったから、完全防御形態を知っていたから。白装束が狼狽したから。賞金首が立っていたから。宙に舞った生徒の体を、彼の触手が受け止めたから。
それは堀部イトナの三度の失敗を意味する。
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