ユーリ・ローウェルの日記

青年が日記を書く話。


エステルをどうしたいのか、どうすべきなのか、あの場所に行ってみなければわからないことだらけだ。不安がないかと言われれば、ないと断言はできない。
レイヴンが肩を叩いて、自分たちはもう一蓮托生だと言った。
あんたもこれまで、見逃したくないものを見逃したふりをして、斬りたくないものを斬って、――失いたくないものを失ったりしたのかな。
「話してみ」と言われたけど、オレは何も話せなかった。
それでもレイヴンは笑ってくれて、抱え込むなと言ってくれた。
オレが斬ったあんたが、今はこうして笑ってくれて、それがオレにとってどれくらい救いになるか、あんたはたぶん知らないだろうけど。