ユーリ・ローウェルの日記

青年が日記を書く話。


うなされていたらしい。カロルに起こされた。
おまえも毎晩、泣きながらうなされてんぞ。カロル。
そう指摘してやったら、カロルの涙腺が何度目か、決壊した。
「だって」と啜りあげる。
「だってボクは、レイヴンが好きだった。ボク、レイヴンが好きだったんだよ」
そう言って、止まらない涙を拭い続けている。
こんな夜更けに男2人向かい合って座って、首領を泣かして、何をやってんだろうな、オレは。
気の利いた言葉なんか出てきやしなかった。
オレはただ、ああ、そうだな、と返事をした気がする。よく覚えていない。
そうだな、オレもだよ、と、応えた気がする。