ユーリ・ローウェルの日記

青年が日記を書く話。


色々あって櫛どころじゃなくなっちまった。今はカドスの喉笛という洞窟を進んで、もうじき出口ってところだ。洞窟は暗かった上、ラーギィ……イエガーって言った方がいいか。そいつを追ってたせいで全員へとへとに疲れている。ノードポリカでもすったもんだあって、フレンまで出てくる始末だった。全部ここに書くのは無理。エステルに任せる。
エアルを食うでかい魔物がいた。フェローと何か関係があるのだろうか。しかしエアル酔いってのはキツい。リタは特に悔しそうだった。
声をかける余裕がなかったが、おっさんが胸のあたりを押さえていたように見えて気になる。エアルで胸が苦しくなる体質ってのがあるのだろうか。洞窟の暗さで顔色まで確かめられないのがもどかしい。普段疲れただの休みたいだの言うくせに、肝心なときはだんまりか。くそ、性質が悪い。
おっさんのことを書いていると無性にイライラしてくる。今日はここまで。オアシスの街に着いたら問い詰めてやろうと思う。