ユーリ・ローウェルの日記

青年が日記を書く話。


急におっさんが元気になった。ドンが先に逝っちまった今、天を射る矢をまとめる役目は恐らくおっさんが担うのだろう。大ギルド幹部、ナンバー2のレイヴンとして。
ダングレストを離れていいもんかと思うが、ナンバー2なりに色々やることがあるらしい。おっさんはそれと悟られないようにしているけれども。
それにしても明るい。不自然なようでもあるが、オレたちを気遣っているようにも見える。
……おっさんが気遣い、ね。オレもヤキが回ったもんだ。
……あのおっさんは恐らく、ドンの行く末にいち早く気付いてた。気付いていて、あえてドンの判断に委ねた。――ドンの決めた事ととはいえ、オレに同じことができるかと言われれば、それは……わからねぇ。
おっさん、あんたすげぇな。