ユーリ・ローウェルの日記

青年が日記を書く話。


氷刃海を抜けた。カロルに助けられちまった。
ドンに見せてやりたかった。それくらいかっこよかったぜ、首領。

レイヴンが胸を押さえていた。どうした、と聞いても教えてくれねぇだろうから、「冷えたか?」と聞いてみた。少し悩んだ風を見せて、「まあ、ちょっとね」とレイヴンは頷いた。
たったこれだけのやりとりだったが、何て言うか――
よかった、と思った。