ユーリ・ローウェルの日記

青年が日記を書く話。


時間がかかっちまったが、ようやくミョルゾって街に向かって飛んでいる。遠目には、バカでかいクラゲが街を飲み込んでいるように見える。書いててオレも意味がわからねぇが、信じられないことに事実だ。
エゴソーの森では魔導器を相手にリタがよくやっていた。それこそ「死ぬ気」ってやつだ。ドンの覚悟を見せられたオレ達にとっては、言葉以上の意味がある。全員無事でよかった。おっさんも若人の仲間入りを果たしたことだし、つかの間の空の旅ってやつだ。
……そういえばおっさんを殴り忘れてた。エゴソーの森でも死人がどうとか言っていた気がする。へらへらと妙に明るい割に、ふとした瞬間に聞き捨てならないことを口にする。
何だかんだ言って、おっさんもドンの死が相当堪えてるのかもしれねぇな。
それはそれとして一発殴るけど。