ユーリ・ローウェルの日記

青年が日記を書く話。


疲れているはずだが、全く眠れる気がしない。
色々なことがあって、頭の中がごちゃごちゃしている。ラピードが足元にいてくれるからまだ冷静でいられる。本当、世話になる。
べリウスが死んだ。
ジュディが駆動魔導器を壊して、去っていった。
エステルは自分の力に混乱しちまってる。
ドンの孫のハリーって奴が船に乗っている。
船は今漂流中。
――改めて書き並べてみたが、何ひとつ光明が見えねぇな。
船が進まない限りは考えても仕方ない。
……頭痛がする。風邪かもな。笑えねぇ。眠る努力だけはしてみる。

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夜風に当たりに行ったらおっさんがいた。
おっさんはオレを見るなり「ひでぇ顔」ときたもんだ。うるさいな。言い返す隙も与えずに額に触れられた。やっぱり少し熱っぽいそうだ。風邪なんか久しぶりだが、自覚がないから微熱なんだろうと思う。
寝な、と言われて布団に戻ってきた。
ハリーという奴は見当たらない。

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何分か何時間か、寝て起きたら枕元に粥と水差しが置いてあった。
……おっさんはいつ寝るんだろうか。