ユーリ・ローウェルの日記

青年が日記を書く話。


ノードポリカに戻ってきた。久しぶりに書く。

マンタイクは解放されてフレンは出世、めでたしめでたし。
――とは、いかねぇみたいだ。フレンとしては。
フレンが納得しねぇことが腹立たしい反面、フレンの奴にはこうであってほしいと思ってる自分もいる。
これはオレの生き方で、守り方だ。
エステルとラピードには気を遣わせちまった。もっとオレが、しゃんとしないと。

カドスの喉笛を通過するときに妙なことがあった。ひとつ、おっさんがパティの耳打ちを受けて妙にはりきって弓を射ったこと。ふたつ、おっさんの一声でシュヴァーン隊の奴らが微動だにしなくなったこと。ひとつ目については早速パティから真相を聞かされて心底呆れた。おっさんはどこまでもおっさんだな。ふたつ目についてはわけがわからねぇが、騎士団長と繋がりがあるおっさんのことだからシュヴァーンって奴とも接点があるのかもしれない。

おっさんのことを日記に書いていると、どうにも気が緩む。だから日記の登場頻度が高いのか。よかったな、おっさん。