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camellia57
2026-02-01 18:27:30
67473文字
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火アリSSメーカーまとめ
2024~2025年に書いたSSのまとめ。全年齢のみ。ごちゃまぜ
話は独立していてつながっていません。基本的にはページが後ろの方が古いです
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「相席でも構いませんか?」
「
…………
は?」
向かい合って座る火村にそう尋ねられて間抜けな声が出た。
副業として喫茶店で働き出したわけでもなく、ここは彼が長年住んでいる下宿の自室だ。相席とはなんのことだ?
「なんだ、違うのか。さっきからずっとコオを見てるから羨ましいのかと思ったよ」
火村は胡座をかいた膝の上に座る小次郎と視線を合わせて彼の背中を撫でながらそう答えた。
彼の教え子が見たら騒ぎそうな笑みを浮かべて。
「羨ましいって、君が?」
愛猫達と幸せそうに暮らす火村の様子は見ていて飽きないが、彼になりたいと思ったことはないのだけれど。
「いや、コオが」
「なんでやねん」
ベッタベタなツッコミをしてしまった。
「いいなぁ
……
って顔してたくせに。ほら、座りたいならどうぞ」
小次郎をひょいと持ち上げて右太腿の上に乗せる。反対側がたしかに空いた。
けれど。
「小次郎はちゃんと見返してやらんとあかんのやろ」
猫には繊細な対応が標準装備の准教授に言い返してやると、私たちの間を通った瓜太郎にやれやれと言った様子で話しかける。
「一番気まぐれで拗ねたら中々機嫌を直してくれないやつがいるんだよなあ」
「
……
誰のことや」
「さあ?」
こいつ、両肩を竦める仕草が妙に様になってやがる。
そんなやり取りをしているとスキンシップに満足したのか小次郎が膝から降りて、瓜太郎と並んで部屋から出ていってしまった。
「
…………
」
「席が空きましたよ。お客さん」
「別に待っていたわけやないし」
「じゃあ閉店かな」
「あ、」
つい、腰を浮かせてしまった。
ここで揶揄われたらますます天邪鬼になってしまうところだったのだけれど。
「ほら、おいで」
さっきまで愛猫たちに向けていたのと違う顔で微笑むから。
ぽんぽんと叩いたそこに無言で腰を下ろすと火村が両腕を回してくる。
「こっち向いてくれてもいいのに」
「別にこれでええやろ」
頭を撫でたり、首に鼻を擦りつけてくるのが擽ったい。
「人間にもそんな対応できたんやな」
「アリス限定でなら」
私は君の四匹目の猫ではないのだけれど。
まあ、君に抱き締められるのは悪くない。
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