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零ミリ
2026-04-26 18:26:40
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輝石と筆跡2026毎日ワンライ
がんばります
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猫
「おいで」
万年筆を置き、同じ部屋にいる藍桐を手招きして声をかける。藍桐は読んでいた本を置き、パァッと地顔ではない笑顔になって私に近付いて、私の膝に収まる。藍桐は私の体に対して横になり、顔を私の顔に寄せる。
「休憩?」
「うん」
「ふふっ、休んでね!」
藍桐は頬を私の頬に寄せ、すりすりと触れ合う。藍桐の体を引き寄せ藍桐に応える。藍桐はくすぐったそうに笑うと、首に腕を回す。そして、イタズラっぽく笑って口を開いた。
「にゃーん」
「は?」
突拍子のない猫の鳴き声の雑な物真似に気の抜けた声を出す。藍桐は笑ったまま答える。
「にゃんぎりだよ!」
「は? 人間の成人男性なら人語を話せ」
「ひどい! 无諦、最近猫をかわいがっているだろう?」
「ああ」
最近、我が家に野良猫が迷い込んでくる。撫でることはしないが、牛乳や魚の切れ端を与えたりしている。それというのも、黒色で糸目なところが藍桐に似ていて可愛がっているのだが。
「それで嫉妬か」
「嫉妬っていうか、猫の真似したら嬉しいのかなって! にゃーん! どう?」
「どう
……
子供なら可愛いんだかな」
良い大人がすると、ふざけている、という感情が先にくる。ふと思い、藍桐の喉を撫でる。
「わあっ!」
「ここは猫にならないのか?」
「えっ、何、どういうこと?」
「君は猫を飼ったことがないのか。猫の喉を撫でるとゴロゴロと鳴く、ということがある」
「ゴロゴロ?」
もう一度藍桐の喉を撫でる。藍桐は疑問符を浮かべながら声を出す。
「ごろごろ〜ごろごろ〜」
「はは、全然違う」
猫に詳しくないのに猫の物真似をしようとしたのか。今なら嘘をどれだけ吹き込んでもバレないな。
「そもそも、猫が服を着るというのはな」
「もうっ、无諦のスケベ! でも、无諦がしたいなら猫になりながらシてもいいよ!」
藍桐が私の頬に口付ける。にこ、と笑い、藍桐の帯を解いた。
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