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零ミリ
2026-04-26 18:26:40
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輝石と筆跡2026毎日ワンライ
がんばります
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はじめて
荒い湿った吐息だけが、二人の間に落ちる。无諦は藍桐の身体から離れ、上体を起こす。无諦の手が汗ばんだ藍桐の額を撫でた。
「藍桐、大丈夫か」
「うん」
「どう、だった」
藍桐はふわふわとした快楽の余韻のままに笑った。
「気持ちよかった。こんなの、はじめて!」
この日、二人は初めて身体を繋げた。恋人になって数ヶ月、留学生で下宿を借りている身分であることや、男同士で付き合うのは初めてだったことから、様々な遠慮があり、性交をするまで時間がかかった。しかし、二十代の若い身体は恋人の体温を求めることを止めることはできなかった。
日取りを決めて、夕食後二人きりの時間になってから、少しずつ触れ合い、長い時間の愛撫の後に二人はようやく一つになった。
まだ服を脱いだままの藍桐は自分の硬い腹を撫でながら熱に浮かされたままに言った。
「あんなの知っちゃったら、もう女の子抱けないかも」
「それは困るな」
无諦は再び藍桐に覆い被さり、先ほど撫でた額に口付けを落とす。
「君には別の女と子を成してもらわねば」
「もう、初夜に別の人と結婚する話?」
二人してくつくつと笑う。それは、自分たちの愛が誰にも侵されないと信じているからこその笑いだった。藍桐は自分の顔の横に置かれている无諦の手に自分の指を絡める。
「无諦の感想も聞かせてよ!」
「そうだな、女と男ではやはり何もかも違うな」
「うん」
藍桐は性交自体が初めてだったが、无諦は女性との性交経験はあった。
「流石に無理をしているな、という感覚はある」
「そうなんだ」
「女の膣は陰茎を受け入れるようにできているが、肛門はそうではないからな」
「それはそうだ」
「でも、」
无諦は藍桐が絡めてきた指に絡め返し、目尻を下げる。
「こんなに心から誰かを抱きたいなんて初めてだ。夕食後二人で過ごしていた時間も、愛撫をしている間も、身体を繋げている間も、ずっと幸せだった」
「无諦
……
!」
「きっとこんな気持ち、君が最初で最後だよ」
无諦は藍桐に口付ける。ちゅ、ちゅ、とわざと音の出るような口付けの後、舌を絡め合う深い口付けへと落ちていく。
「ん、はあっ」
「藍桐」
无諦が唇を離し藍桐の名前を呼ぶ。藍桐は愛おしそうに无諦を見上げて視線だけで返事をする。
「きっと私たちが恋人でいられる時間は少ない。しかしそれを悲しむのはいずれ死を迎えるからといって生を投げ出すようなものだ。だから、限られた時間で精一杯愛し合おう」
「うん!」
藍桐が无諦の首に抱きつき、二人の身体が再びベッドに沈む。藍桐はチョコレートケーキのような甘さで囁いた。
「无諦、愛しているよ」
「ああ、私もだ。愛しているよ、藍桐」
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