Day7:ラブレター
朝、ポストを開けたら、手紙が入っていた。赤いインクでハートマークがあしらわれた、いかにもなやつである。ウィリアムが微妙な
面持ちで確認するそれを覗き込んだエドワードが不思議そうに首を捻る。
「なんだい、それ」
「
……ラブレターじゃないか?」
「らぶれたー。誰から?」
「さあ
……」
手紙の外側には差出人は書かれていない。早く開けろとせがむエドワードを適当にあしらいながら、ウィリアムはそっと手紙の封を開ける。手紙の最後に書かれた差出人の名前を確認し、ウィリアムは心当たりがあるといった風に声を上げた。
「この名前。この前依頼で畑仕事を手伝った家の女の子じゃないか?」
「ああ、あのおっきいカボチャをたくさん運んだやつかい! へえ、君、小さい子にモテるんだね」
エドワードの本気で感心したような言葉を流しつつ、ウィリアムは手紙の内容に目を通していく。字を覚えたばかりの幼い子どもらしい拙い言葉で、ウィリアムとエドワードへの感謝の言葉と、また一緒にカボチャを収穫したいことが書かれていた。
「俺だけじゃなくてエドもモテてるみたいだぞ」
「え!? いきなり二股ってことかい!?」
エドワードはウィリアムから手紙を受け取って真剣な眼差しで読み始める。その間にウィリアムは今日の献立を考える。件の依頼のお礼にと受け取ったカボチャにそろそろ手をつけようと思っていた頃合だ。カボチャのスープやパンプキンパイは絶対に作りたい。
「ねえ、この手紙、大好きって書かれてるぞ! お兄ちゃんたち大好きって!」
「そうだな。エドはカボチャで何か食べたいもんあるか」
「プリン!」
いいな、カボチャプリン。今日は貰ったカボチャを二人で美味しく食べて、それからラブレターの返事を書こう。この手紙を書いてくれた幼いあの子に恥じないように目一杯に気持ちを込めた、素敵な手紙を。
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