DRRV11037
2025-08-19 14:09:28
55991文字
Public
 

DRRV:1章探索編

Shoot the Moon


地下


「な~んか気が滅入るなぁ。そう思わん?」
小栄くんがぼやいた。

「私も。暗くて不気味で

私たちは階段を下りていた。薄らと影に覆われたようなこの学園では、この異彩としか形容しえないショッキングピンクの階段ですら陰っていた。一段一段下りるたび、淀んだ水に沈んでいくみたいな心地になる。

「私たち、運が悪かったわ」

探索の行先は、推理と話し合いに基づき、1階と地下に繋がりそうな箇所を中心にピックアップされた。このとき私たちのグループは全員、屋外の探索を希望していた。大きな檻に囲まれているとはいえ、空が見えれば気分も幾らか晴れるかと思って。それがこんな薄暗い地下空間の探索に派遣されたのは、ひとえにじゃんけんに負けたせいだ。

「でも、脱出路が隠されてるかもしれませんよ!頑張りましょう!」

改瀬さんは息巻いて先頭を進む。長いスカートを上品につまんで降りていく割に、その足取りは戦士のように勇敢だ。置いていかれないようにしなきゃ。

………。」

地下に降り立つと、周囲を見回す。

冷え切ったコンクリの床と壁でできた廊下は白骨のように静かだった。ところどころに設置された橙や青のランプが私たちの靴を不気味に染める。壁を突き破った無骨なパイプ、怪しげに光る消火栓の横を通り抜けて、私たちは2つのドアを発見した。