DRRV11037
2025-08-19 14:09:28
55991文字
Public
 

DRRV:1章探索編

Shoot the Moon


Aグループ


「みはるん~!俺と行こ?」
小栄くんはさっそく改瀬さんに声をかけた。

「ナズ!モチのロンですとも。よろしくお願いしま~す!」
二人は既に渾名で呼び合ってハイタッチする仲になっているようだ。お互いフレンドリーな性格だからかな。

「そうだ、清忌さんにも声をかけていいですか?通訳として、必要なときすぐ力になれる距離にいたいんです。」

「ええで!レナちゃん、めちゃ優しそうやし!」



Bグループ

「夜深は俺と一緒だよね?」
昼間くんは、兄の手を握ってこてんと首を傾けた。

「あったりまえデショ?いつでも一緒。手錠かけとく?」
夜深くんはこともなげに応じる。

「いらない!」
昼間くんは思いきりしかめっ面をして手錠を跳ね除けた。

二人の間には、双子の仲の良さと、警察官と怪盗の追う追われるの関係が奇妙に同居している。

「あと1人か2人グループに入れるんだよネ。誰にする?俺、可愛いコちゃんがいいなー」
昼間くんは女子を物色している。

「可愛いコちゃんより、イケメンにしない?サトルさんとかっ」

「えっ?な、なんでアイツなの?なんで?」

ぎょっとする弟をよそに、夜深くんは楠木くんの傍に歩み寄ると、その声に甘ったるい愛嬌をたっぷり乗せて話しかけた。

「サトルさんっ♡ 一緒に行ってもいいですか!」

楠木くんは顔を上げた。

こちらに迷惑かけないでくれるなら。」

視線を横にずらすと、気まぐれな弟のほうに溜息をついてマフラーを整える。

キミもだよ、怪盗クン。」

彼はふくれっ面で楠木くんを睨みつけると、ぷいと顔を背けた。双子の兄を盗られたようで寂しいのかな?



グループC

「あーなるほどね。分かったわ。アタシだと萎縮しちゃうだろうから、アンタみたいな優男にしか頼めないわね。ごめんだけどヨロシク。」

そんな言葉を残して、裁門さんは去っていく。

微笑んで見送った三品くんは、ちょっとループタイを正すと、グループ決め真っ最中の体育館の隅で震えている黒原くんに一直線に近づき、優しそうな笑みを浮かべた。

「ごきげんよう、黒原くん。君と一緒に探索に行きたいのだけれど、いいかな?」

「え"ッ、僕と!?な、なんで?ぼ、ぼ僕なんかよりずっと、ぃ良い人が、たくさん

三品くんは首を横に振った。青色のポニーテールが美しく揺れる。

「他ならぬ君と親しくなりたいんだ。ぜひ黒原くんのことを教えてくれないかい?」

「は、はわッッ、」

黒原くんは歓喜のあまり口元を押さえた。瞳が潤んでいる。

「それからもう一人、形代さんのこともお誘いしたいのだけれど……構わないかな?」

形代さんも先ほどの黒原くんと同様、誰に声をかけるべきか迷っておどおどしている。その幼い姿は庇護欲を掻き立てた。

「ぅ、うん。あの子なら僕なんかでも話せそう

「それはよかった!大丈夫、心配はいらないよ。必要とあらば僕が二人の橋渡しになろう。」

三品くんは目を細めて呟いた。
「こんな状況だからこそ、みんなの絆を深めなければ。」



グループD

「榊ィ~。どっか行きたい場所決まってる?」

裁門さんが声をかけると、彼はくるりと振り返った。

「いや、どこでもオッケー!一緒に行くかッ?」

「ありがと!そーしよ。じゃあ探索場所は果ての壁中心ってことで決めちゃうわね。あとは白跳ちゃんを確保しなきゃ

白跳さんはちょうど目の前のバスケットゴールに跳びつくところだった。見事な着地でゴールに乗ると危なげなくバランスを取り、ぼんやり天井を見上げている。凄い。けど、どう考えても今やるべきことではない。どうやらさっきの話の内容をよく掴めなかったみたい

「白跳ちゃ~ん。アタシらと一緒に外行こうよ。」
裁門さんはバスケットゴールの下から声をかけた。突然声をかけられた白跳さんは、そちらを見ると目をぱちくりさせた。

「わたし?びっくりーなんでー?」

「チャレンジしてほしいことがあるの」

腕組みをして「駄目?」と付け足す。白跳さんは顔色ひとつ変えずにあっさり了承した。

「いいよー。じゃあ行こっかー」



グループE

「良ければ私と一緒に探索してくださる?」
天探さんは、釘山さんに声をかけた。意外だ。お嬢様みたいに上品な彼女が、ピアスとピンバッジで身を固めた釘山さんを誘うだなんて。

「?いいっスけど、此方な~んもしかねますよ」

「だからこそよ。私、口出しされるのが嫌いなの。決断や積極的な意見を求めないから、その気楽さは保証するわ。」

「ふ~ん。気楽なのはありがたいっスね!よろしくお願いします」

利害の一致ってことかな。二人は組むことにしたみたい。

「もう1人のメンバーを呼んでくるわね。」

天探さんは、特に同意を取ることもなく声をかけに行ってしまった。釘山さんは意に介さず大きなあくびをしている。

「楸谷くん。私と釘山さんのグループに来てくれるかしら?」

楸谷くんは僅かに目を見開き、顎に手を当てた。

「おや。貴方が僕を指名するとは意外ですが理由をお尋ねしても?」

「お話が弾むかと思って。」
天探さんは、一回りも二回りも背の高い彼を見上げて微笑んでいる。

「本当ですか?何か別の理由があるとお見受けしますが………ええ、ともあれ承知いたしました。是非ご一緒させてください。」
楸谷くんはにこやかにそう言った。





「で、四葉!」

不意に榊くんから声をかけられた。

え、私……

「どのグループに入りたい?」

Aグループ:改瀬、清忌、小栄5≫
Bグループ:桜衣双子、楠木9≫
Cグループ:三品、黒原、形代14≫
Dグループ:裁門、榊、白跳20≫
Eグループ:天探、釘山、楸谷25≫