DRRV11037
2025-08-19 14:09:28
55991文字
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DRRV:1章探索編

Shoot the Moon


Eグループ


「天探さん、私も入れてもらっていいかな?」

私は精一杯の勇気を振り絞って声をかけた。

ミステリアスな“超高校級のセラピスト”の天探あめのさく司織しおりさん。
ミステリアスな“超高校級のメモリーアスリート”の釘山くぎやまらくさん。
ミステリアスな“超高校級のホスト”の楸谷ひさぎやとおるくん。

掴みどころのないこの三人について、私は知らなきゃいけないそんな使命感に駆られていた。

「貴方が?」
青いドレッシーなワンピースを身にまとった天探さんは、私の申し出に少々驚いたという表情になったけど、すぐに口元に手を添えて上品な微笑を浮かべた。

「構わないけれど。このグループにいる間はくれぐれも私の指示に従って頂戴ね。輪が乱れるさまを見るのは好きじゃないの。」

そんな専制的なという言葉が口を突いて出そうになるのを呑み込んだ。郷に入っては郷に従えという言葉がある。このグループのリーダーが天探さんなら、今は彼女のルールに従わなきゃいけない。

「おや過激なことで。せっかくお仲間が増えるのですから、もっと優しく歓迎なさっては?」

向かって天探さんの左に控える楸谷くんは、鰐口を横に広げて意地悪な表情でくすくすと笑った。耳たぶの下で、何ら道徳的な意味をなさない十字架のピアスが揺れている。

「僕は四葉さんのこと、とぉっても気に入っているんですよ。こんなに人柄の良く、ものを信じやすく、他人に甘そうな姫は夜の街でもなかなかお目にかかれませんから。ええ、是非とも親交を深めたいところです。」

向かって右に控えるのが釘山さんだ。

「四葉結さんでしたっけ?正直誰が何人でも楽しけりゃ此方は歓迎ッス!」

無数のピアスとピンバッジで全身ごてごてに飾りつけた彼女は、深いクマのある目を細めてニッと笑った。

私は早くも怖じ気づいていた。何か、来てはいけないところに足を踏み入れてしまった気がする。今や私の目にはこの三人が、悪の王国の冷酷な女王様と、慇懃で腹黒の執事と、トリックスターの宮廷道化師に見えていた。私が加わるとしたらよくて雑巾絞りのメイドだろうか。それ以上のポストは間違いなく高望みだった。

「ちゃ、ちゃんと働くのでよろしくお願いします………
私は怯えながらぺこりと頭を下げた。

天探さんはすっと一歩歩み出ると、私の肩と茶の三つ編みを眺めて、慈悲深い微笑を浮かべた。

「あら、そんなに怯えなくていいのよ。私は貴方が想像しているような冷徹な女じゃないもの。私は貴方を信頼しているわ。貴方はどうかしらね?」


Aグループ(改瀬, 清忌, 小栄)→地下室
Bグループ(桜衣双子, 楠木)→庭1
Cグループ(三品, 黒原, 形代)→庭2
Dグループ(裁門, 榊, 白跳)→果ての壁
Eグループ(天探, 釘山, 楸谷, 四葉)→1階