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DRRV11037
2025-08-19 14:09:28
55991文字
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DRRV:1章探索編
Shoot the Moon
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「ぁ、あのう
…
。」
形代さんが私のジャケットの袖口をきゅっと掴んだ。何か言いたそうだ。そう感じ取った私が屈んで背丈を合わせると、耳元に桃色の唇を近づけてひそひそと内緒話をしてくれた。
「男のひと二人だけだと、心配だったから
…
着いてきてくれてありがとう。」
思わず微笑んだ。形代さんはどうしてこんなに可愛らしいんだろう?私の手はほとんど彼女の頭を撫でくり回しそうになっていた。かろうじて踏みとどまれたのはひとえに、こんな背丈でも同年代の高校生だという事実を思い出したからだ。
「ううん、気にしないで。私はこのグループの皆と探索したかっただけだよ。」
「それじゃあ行こっか」と立ち上がると、内緒話を不思議そうに見ていた三品くんが微笑んで同意した。
玄関を出る。檻という黒漆の天蓋の向こう側に、見仰ぐほどの群青の空がどこまでも高く突き抜けていた。いっぽう地上に目を戻すと、私たちの正面には、タイルで舗装された一本道と未完成の中庭が見える。
「昼間くんたちはどこへ行ってしまったのだろうね?」
景色を眺めていた三品くんが、水色のポニーテールを揺らして振り返った。
「彼らのグループも外を探索する様子だったけれど、どうも見当たらないんだ。」
実は、探索場所を話し合っている最中、昼間くんが勝手に外へ飛び出していってしまったのだ。無邪気に二人の仲間の手を引いて。
広い屋外を1グループだけでカバーするのは厳しいからと、もう1つのグループも外を探索することになった。じゃんけんの結果その役割に決まったのが、私たちのグループだ。そんな経緯があるんだけど
…
。
「
…
見当たらないね。困ったなぁ、どこを探索するかグループ同士で分担できたらよかったんだけど
…
。」
広い中庭は無人だった。彼らがどこに行ったのか全く検討もつかない。
私たちが黙ったままきょろきょろしていると、黒原くんが控えめな声を出した。
「あっちの寄宿舎か裏庭じゃない?あの、この学園って、しし正面だけじゃなくて校舎の裏にも敷地が広がってるみたいなんだよね。
…
あそこの道見てみてよ。」
私たちの右手にある小道は、校舎の裏へと続いているようだった。よく見ると、ぱたぱたと乱れた足跡が道沿いに残されている。
「あの子たちみぃんな背が低いからね
…
足跡も小さいんだねっ」
黒原くんが「ひひひ」とも「ききき」ともつかない薄気味悪い笑い声を立てた。
「なるほど。ということは、昼間くんのグループは校舎の裏側を探索しに行ったと考えられそうだね。教えてくれてありがとう。その鋭い観察眼、流石は超高校級の探偵だ!」
三品くんが褒めそやすから、黒原くんはすっかり赤くなってしまった。
「それでは僕らは、正面に広がる美しい庭を担当させていただこう!まずはあそこに見える建物──寄宿舎に入ってみようじゃないか。」
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