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アスナショウコ
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【創作|馬軸】春雷-極光
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【創作|馬軸】春雷 芽吹- 春の嵐
※支部からの移植版です。文面そのままです。第一話~第三話までのクラシック編。
Attention
・この作品は競走馬とそのジョッキーを中心に描いていますが、実在する団体とは何の関係もない創作作品です。
・実際の競馬に関してわからない部分は調べていますが、事実と異なる点やありえない点もあるかと思います。そこについては創作だと割り切ってお楽しみいただければ幸いです。
・実在する競走馬をモデルにした競走馬が登場します。名前がもじってある場合があります。
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「うるっっっさいねんどいつもこいつも!! __皐月賞はロジェールマーニュが勝つ!! いいから黙って走れやこのドテカボチャ!!」
三週間程度の付き合いだが、彼女は相当気が長い方だと思っていたのだ。后子がそんな風に怒りをあらわにすることは初めてだった。
というか、僕が絶対に勝つと信じてくれていることにも嬉しさと驚きを覚えた。フジサワコネクトに乗っていた騎手はぽかんと口を開けたままで間抜け面をさらしていたが、周りにいる記者がそれを見逃すはずもなくバシャバシャとカメラを浴びせる。
手綱を握る手が震えている。后子にとって「勝つ」と断言することは、相当なプレッシャーになりうるだろう。渚が言っていた__「后子さんは、三年目以降勝ちがないの。でもずっとレースに出てる。いろんな人が笑っても、どんなに悔しくても
……
馬に乗れと言われれば乗った。馬のために」と。
(僕が勝てば、后子はもう馬鹿にされないだろうか)
走り始めるように指示が出されたので徐々に加速しながらそんなことを考えた。后子の騎乗は僕にとっては走りやすい騎乗だと思う。極限まで無駄な動きを減らすように導いてくれる。最速で僕が楽しく走れるように手綱を握ってくれるのだ。
それが嬉しかったし、終わった後に優しく頭を撫でてくれるのも好きだった。
「馬が誇れる騎手になりたいんや」と、后子はよく言っていた。既に后子は僕の誇りだ。今までの騎手とは違い、僕の思いを巧くくみ取ってそれを返してくれるヒト。
そんな尊敬すべきヒトに、敗北の泥を被せたくない。
(勝つよ__后子。僕が貴女を、三冠騎手にしてみせる)
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