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浦山野あずま
48925文字
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二次創作(その他)
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幸せの森のお話集
10年以上前に一年間ほど書き続けた、ハッピーツリーフレンズの二次創作集
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あるじゅういちにちの話
最近、フリッピーの様子がおかしい。あんまり家から出てこないし、遊んでくれない。
考えてみれば去年もおととしも11月に入った頃はそうだった。
大人達は「寒くなってきたし、冬眠モードなんじゃないの」なんて言ってるけど、12月が近くなってみんながクリスマスにわくわくし始める頃には、いつもどおりに遊んでくれる。
まだなんとか家に入れてもらえるフレイキーを偵察にやったら、「あのね、カレンダーの11日のところがまっ黒にぬってあったよ」
ボクが忘れちゃっておいてっちゃってたクレヨンでね、ぐりぐりーって。
どうやら11月11日になにかあるらしい。
スニッフルズが調べた本によると、「休戦記念日、だって」
フリッピーが行ったっていうのとは違う、もっと昔の大きな戦争が終わった日だよ。
じゃあどうしてそれでフリッピーが塞ぎこむんだろう。
ギグルスが軍人氏に聞いてきたところによると、「今じゃあ、大戦だろうがなんだろうが物騒なもん全部いっしょくたにして、退役軍人の日とか言ってんだよ」
所詮はくたばり損ないのヒトゴロシな俺たちが英雄扱いされるってのが、アイツは嫌なんだろ。(それにしても、なんで彼女は“彼”に殺されないのだろう。)
誰かがポツリと、「フリッピーは帰って来たくなかったのかな」
戦争で死んじゃいたかったのかな。生きてるのが嫌なのかな。
そんなことないもん、とフレイキーが泣きだして、みんなもだんだん悲しくなってきた。
泣きながら頭を寄せ合って、相談して、決めた。
一時間後、子どもたちはフリッピーの家の前にいた。
みんなで摘んだお花と、フレイキーが書いたフリッピーの絵と、ギグルスが作ったチョコチップクッキーを、フリッピーの家のドアの前にどっさりおいた。
カドルスがドアをそっととノックして、「ねえ、フリッピー。僕たちはフリッピーが大好きだよ」
今、フリッピーがこの村にいてくれてることがすごく嬉しいんだ。
だからさ、「お帰りなさい」
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