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浦山野あずま
48925文字
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二次創作(その他)
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幸せの森のお話集
10年以上前に一年間ほど書き続けた、ハッピーツリーフレンズの二次創作集
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かせいいじゅうけいかくの話
火星に行きたい、と彼女は言う。
一体何を突飛なことを言い出すのか、とハンディーはただ「は?」と間の抜けた返事しかできなかった。
ギグルスがカドルスから聞いたのを、またさらに又聞きしたのだそうだ。
「火星の重量はね、地球の38%なんですって」
それならハシゴから落ちたって平気でしょう?
なるほど。足して言うなら、落下物だって怖くないかもしれない。
水星は37%だけど太陽に近すぎるから、多分燃えて消えちゃうし、金星は90%であんまり変わらないそうなの。土星も天王星も海王星も地球より重力が強いそうだから、余計に危ないし。
本当に行ける訳はないのに、彼女は真剣に各惑星の可能性を検討する。
「月はだめ。カドルスがギグルスを連れて行くんだって」
確かに女の子を不思議の国につてれ行くのはウサギさんのお仕事よね、とペチュニアは納得して見せる。
あと、木星は2.3倍で、だからフリッピーが取っちゃった。それだけ重力があれば動けないから、ちょっと軍人さんとも大人しく話し合えるかも、って。確かに歩み寄るのに話し合いは大切ね。でもそうしたらフレちゃんはどうするつもりかしら?おいていかれたら、泣いちゃうわよね。
「それでね、そう言う訳でやっぱり火星に行くのが一番いいの」
穏やかに、それでもきっぱりと言い切る彼女。
「そんなに落ちたり落ちてきたりが怖いか?」
「ええ、怖いわ」
だって、ハンディーが死ぬ時って大体それじゃない。
彼女なりにハンディーの身を案じての考えらしい(それにしたってそんなにしょっちゅう落ちてねぇよ、と顔をしかめたくもなったけど)。
とても真剣な表情を浮かべる彼女に、やっぱり真剣な顔で。
「でもな、ペチュニア。オレ、やっぱり地球がいいや」
お前の髪を飾る花も探せない星なんて、つまんねーだろ。
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