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紫輝
2023-12-09 10:28:10
36253文字
Public
リオヌヴィ
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1000字くらい作文詰め合わせ
短いものの詰め合わせセット。書いたら増えます。(最終更新:01/10)
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いっつまいぽじしょん
ふかふかのラグと思い思いにくつろぐ猫たち。干されたティーカップを前に、身体を包み込むような上質のソファで静かに寝息を立てる男。
「常々君は興味深い物品の数々を所有しているなと感じていたのだが
…
此度はまた随分と『面白い物』を手に入れたようだな」
「オソレイリマス」
それらを見つめながら原初の海を宿す瞳を細め呟く龍王様に、返した声は裏返っていた。龍王様の記憶の中で聞いたような平坦な声音と、らしくない言葉選び。どうやらご機嫌がよろしくないと察する。ここが塵歌壺でよかった。『外』であったなら厚い雲がフォンテーヌの青空を覆っていた事だろう。
『ニャオニャ王座』なる珍妙
…
いや、ユーモア溢れる名称のインテリアを手に入れたのは、例によって人助けをしたその対価だった。端的に言えば猫のための遊具だ。そこに呼べば機嫌良く構わせてくれる、不思議な置き物だった。件の人助けで猫を一匹引き取ることにしたのを皮切りに、どうせならテイワット各地で出会った猫たち
――
正確にはその写し身だ
――
を壺の中に放してみることにした。友人、いや友猫は多い方がよかろうと思ったので。方法については稲妻で手に入れたとあるアイテムを使ったとだけ言っておく。
さて。
知り合いにはそこそこ猫好きが多い。と、この部屋を作って判明した。そのうちの一人が今龍王様がその眼差しを注ぐ、フォンテーヌの水の下を統べる『公爵』である。動物を飼いたいと折に触れて口にしつつも、日差しの届かない領地で過ごさせるのは忍びないと眉を下げて笑う偉丈夫。動物全般が好きらしい彼をここに招いた時の喜びようと言ったらまるで子どものようだった。猫の扱いを心得ていたらしい公爵があっという間に場の猫たちの信頼を得て『王座』を単なるインテリアにしてしまったのには舌を巻いたが、いやまあでもこの人水龍懐かせてるもんな、と気づいて納得した。この分だと他の動物たちとも相性が良さそうだ。今度は外に犬を集めたエリアでも作ってみようか
――
そんな事を考えていたところに一頻り猫たちと戯れた公爵に「言い値で払おう。利用料を。勿論モラで
…
ああ、回数券とかあるのかな」などと言われた時には友達を家に招いただけで金銭はもらえないと断り倒す羽目になったのは記憶に新しい。
外界と異なる時間の流れも背を押すのか、以来公爵は時間を見つけてはここに顔を出すようになった。手土産にとちょっとしたおやつやら各種強化に役立つマシナリーのパーツなんかを置いて行ってくれるところは流石である。ちなみに公爵閣下のお気に入りは今まさにその傍らで丸くなっている、フォンテーヌで見つけた白銀の毛並みとライラックの瞳の美しい猫だ。色々察して欲しい。
「毛皮、とは、それほど良いものだろうか」
鍾離殿は麒麟の姿を取り入れた龍体を取ると聞いたが水龍である私にあるのは鬣くらいだ。無意識にか銀髪を撫でながら龍王様は言う。
「リオセスリ殿はこの髪を美しいと愛でてくれるが、やはり毛皮の方が彼の好みに合うのだろうか」
「えーと
…
」
多分ステージが違う。そう言いたかったけれど、突き詰めれば龍王様
――
龍だって動物に類せない事もないわけで、というか他でもない
本龍
ほんにん
が猫と同じ場所で戦おうとしてしまっている以上その前提条件を覆させるのは自分の話術では難しい。それこそ目の前で安らかな寝息を立てている公爵でないと駄目だ。二重の意味で。
「
…
すまない。詮無いことを言った」
ふう、とため息を落とした龍王様が、こつりとそのヒールで床を鳴らす。
「私とて人の身で激務をこなすリオセスリ殿が、こうして時を気にせず安らげる場所がある事を喜ばぬではないのだ。ないのだが」
その身体はソファの前へ。じ、と公爵を見下ろして。
「些か
――
いや、取り繕っても仕方ないか。うん、割と、面白くない、とも、思ってしまう」
ふるりと首を振り、公爵の隣へ腰を下ろす。
すり、とそれこそ猫のようにその肩に擦り寄って。
「浮気者め」
それはもうとても拗ねていますというのがありありとわかる声で呟いて目を閉じてしまった。
ひとつ、ふたつ、みっつ。呼吸を数えて、そっと踵を返す。龍王様とそのパートナーのために、この場所はしばらく来訪不可にしておこう。そんな事を考えながら。
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セスリ殿はこのあと「猫がヌヴィレットさんに化け
…
?!」ってなるし事情聞いて天を仰ぐのだと思います。いっぱい撫でてあげてほしい
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