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紫輝
2023-12-09 10:28:10
36253文字
Public
リオヌヴィ
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1000字くらい作文詰め合わせ
短いものの詰め合わせセット。書いたら増えます。(最終更新:01/10)
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君の勇姿は見逃したくない
「童話を読むのも悪くないぞ。人の想像力は現実を超えられない、という点を深く考えなければの話だがな」
年月を感じさせる重厚な書架、窓の外の奇妙な景色、魔法を体感させる動く絵画。『ドアボーイ』と名乗った動いて喋るオオカミのぬいぐるみを横目に、先まで宙を漂うティーポットが淹れてくれた紅茶を味わっていた男が言う。
「往々にして現実は想像を飛び越していくよね」
「
…
含むなぁ」
その言ににこりと小首を傾げれば、男は困ったように笑いながら肩をすくめた。まあ否定はしないよ、と。
「俺は次も出演かい?」
それから魔法の最たるものであろう不思議な本をちらりと見て言うのに首を振る。
「次は集団戦みたいだから
『召使』
アルレッキーノ
にお願いしようかなって」
「それは見応えのある演目になりそうだ」
男は安定した強さを誇る戦闘のスペシャリストではあるが、彼の本領は単体戦だ。妙に消耗するこの異境でその力を浪費させたくはない。それに。
「アップして待っててよ。『公爵の勇姿』っていう土産話は絶対持って帰らないとだから、最終戦はよろしく」
戻れば楽しいお茶会が待っているのだ。「ここ最近のどんな任務よりも気合を入れて臨む必要がある」という修飾語がつくけれども。
「
…
念入りにやっておくとも」
男が神妙に頷く。彼も『お茶会』のことを思い出したのだろう。彼のことだから強いて考えないようにしていたのかもしれないが。
交わすため息混じりの笑みに、お互い脳裏に描くものは同じだった。
――
それが理であるのなら致し方ないが私も同道したかった。
――
舞台に上がれぬまでも観客として赴くくらいはさせてくれても良かろうに。
――
ずるい。
目の前の男が関わると軽々しく想像を飛び越えていく龍王様は、出がけに見せた拗ねていますという表情をそのままに淡々と茶席の準備をしているのだろう。
「なるべくドラマティックに語れるように頑張るから」
「話の種を枯渇させないよう全力を尽くすよ」
いつも巻き込んですまないと笑う男が、それでも楽しげに、滲む愛おしさを隠さずに龍王様に振り回されているのを知っている。だから自分は気にしないでと首を振るだけだ。いつもお世話になってるからと。
ひらりと男に手を振って、まずは目の前の壁を越えるべく、コーヒーキャンディを転がしているのだろう麗人の元へ向かった。
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無意識にぶん回すヌ様と頭抱えつつ俺のひとほんと可愛いって思いながらぶん回されるセスリ殿がとても好きです
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