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紫輝
2023-12-09 10:28:10
36253文字
Public
リオヌヴィ
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1000字くらい作文詰め合わせ
短いものの詰め合わせセット。書いたら増えます。(最終更新:01/10)
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早い話がテンション上がるらしい
「ご機嫌だな」
隣を歩く恋びとに声をかけると、夜明けの瞳がぱちりと瞬いた。探索の合間の小休憩でのことだ。
「そんなに浮かれて見えるだろうか」
困ったように頬に触れて唸る姿に違うんだと首を振る。
「ナド・クライは海も近いし、この辺は特に雰囲気もフォンテーヌに似てるだろ? 過ごしやすいのかなと思ってさ」
穏やかな波、澄んだ空気、タウンの喧騒の届かない静けさ。風景は違えど恋びとが好んでそぞろ歩くフォンテーヌの海辺に似た空気を、ヒーシ島というらしいこの場所には感じる。我らが親愛なる友人の手伝いついでに息抜きができたなら良かった。そう答えると、恋びとはほわりと笑う。ありがとう、君の気遣いが嬉しい、と。
「君も知っているかもしれないが、海は月の影響を受けやすい。この土地はフォンテーヌよりも月の力が強いように感じる。そのせいか、どうにも
――
感覚が、
本質
龍
に寄っているような心持ちになっている。自分で言うのもおかしな話だが、感情の起伏も平時より大きいかもしれない」
そして少しだけ照れくさそうに続ける。なるほど、いつにも増してふわふわなのはそのせいらしい。
「この先も締まりのない表情を見せてしまうかもしれないし、恐らく今の私は君が動物と触れ合っているところに割り込んでしまう。見苦しくて申し訳ない」
美貌に憂いを刷き肩を落とした恋びとが重ねた言葉に首を振り、事情を聞いてより顕著に感じられるようになった、ナド・クライにおける恋びとの変化に覚えた愛おしさを手のひらに込めてその頭を撫でる。心なしか蒼い二筋は萎れているように見えて、そこがまた珍しくて可愛らしい。
「今のところ俺には得しかないし、ここはフォンテーヌじゃない。カメラを持って追いかけてくる不躾な奴らもいないし、ヌヴィレットさんが無理のないように過ごしてくれたらいいよ」
「
………
うむ」
月の影響とやらが恋びとにとってプラスなのかマイナスなのかまだ不透明ではあるけれども、『旅人のお手伝い』は基本日帰りだ。体調に関わるような事態にはならないだろう。心地良さそうに撫でられてくれている恋びとの愛らしさを堪能しつつ笑ってみせると、ありがとうと二度目の感謝と共にうなずいた恋びとはとろりと微笑んだ。
その後。
では君の厚意に甘えてと腕に懐いた恋びとが離れなくなってしまい、合流した蒼樹の聖女様に
――
彼女には恐らく色々察されている
――
慈愛に満ちた微笑みを頂くことになるのだが。
ふわふわな恋びとの様子に月の影響に大いに感謝していた自分に、それが予想できるはずもなかった。
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環境に慣れれば少し落ち着く(我慢できるようになる)けれど、お手伝いし始めの頃はリ殿の腕にひっついたままバフ付き開花で敵を吹き飛ばしたりしてるのかもしれない。可愛いね。
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