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紫輝
2023-12-09 10:28:10
36253文字
Public
リオヌヴィ
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1000字くらい作文詰め合わせ
短いものの詰め合わせセット。書いたら増えます。(最終更新:01/10)
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モーニングはフレンチトーストにしよう
「リオセスリ君? 道が違う、」
交差点を左に曲がると同時に助手席から戸惑ったような声がする。街路樹と街灯が作る人工的な木漏れ日に彩られた美貌をチラと見て口角を引き上げた。
「三十分だけ俺にくれないか?
…
悪い、浮かれてるんだ。今日逢えるつもりでいなかったから」
そんな場合じゃないのは分かってるんだが。
恋人の自宅まで少しだけ遠回りになるルートを走りながら視線を向けるフロントガラスを雨粒が叩く。ゲリラ豪雨と人が言う、この時期特有の厄介な気象は帰宅時間を直撃した。ちょうど車中にいたリオセスリは濡れ鼠になるのを免れたけれど。
明滅する空を見上げつつ「凄い雨だな」と送ったメッセージに「こちらもだ。しばらく帰れそうにないので仕事をして待とうと思う」なる返信が飛んできて、なら迎えに行くよと恋人のもとへ参じたのがついさっきだ。
「足労させてしまった身だが、その、私もこの偶然を嬉しく思う
…
」
呼吸と言葉を詰めたヌヴィレットが、鞄で揺れる可愛らしいマスコットの頭を親指で撫でながらぽそりと呟く。こんな時ばかり信号の機嫌が良いのが惜しい。赤信号だったなら正面からそのかんばせを堪能できたのに。
せめてと伸ばした指で撫でた手の甲がぴくりと跳ねて、白魚が絡んでくる。美しいグラデーションを宿す瞳は次の信号が黄に輝いているのを捉えていて、運転中は戯れを許してくれない(一応主張させてもらうが自分も彼の安全と快適を第一にハンドルを握っている。運転中の過度な戯れは厳禁だ)恋人の珍しい行動の理由を察してこちらからも力を込めると美貌がふわりとゆるんだ。
青が灯るまで絡めていた指に残る温もりに今日の豪雨に感謝などしつつ、貰った時間を恋人が有意義に感じてくれるような話題を思い浮かべながらアクセルを踏む。
「その
…
迷惑でなければ、もう少しだけ、君と、いたいのだが、」
きっかり三十分後、車寄せに停めた車内で唇へのキスとおやすみを贈った恋人にそんな事を言われるなんて
――
躊躇と恥じらいで薔薇色に染まった頬と伏し目になった表情が言葉にできないくらい綺麗で可愛くてどうしようかと思った
――
この時は予想もしていなかった。
ーーーーー
多分都合よく週末なのでこのまま雨中ドライブデートしてお泊まりコースですきっと
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