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紫輝
2023-12-09 10:28:10
36253文字
Public
リオヌヴィ
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1000字くらい作文詰め合わせ
短いものの詰め合わせセット。書いたら増えます。(最終更新:01/10)
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ぷりーずへるぷあわふぁーざー
最高審判官の執務室には、内部外部問わず訪問者がやってくる。外部の訪問者
――
面会者であれば事前にアポイントメントを取り、受付のセドナに目的を告げて初めて扉を叩く権利が得られる。内部の訪問者であればセドナに声をかけ、ヌヴィレットの手隙の確認が取れれば直接扉を叩くことが可能だった。
「助けに来たぞ、ヌヴィレットさん」
面会の予定のない時間に、恐らく『内部の訪問者』の作法で扉を叩いたらしい、よく知った、確実に内部の人間ではない男と彼の発した言葉にヌヴィレットは首を傾げる。
彼に足を運んでもらうような困った案件は幸い起きていない。彼が困っているのなら正式にアポイントメントを取り、面会者の作法でこの部屋を訪れるはずだ。そもそも彼は「助けに来た」と発言している。つまり被救助者はヌヴィレットということで。
「助けとは
…
?」
浮かんだ疑問をそのまま口に出せば、彼は『公爵』の顔で、神妙に言葉を紡ぐ。
「娘さん達から要請されてね。『公爵様はとっても偉い方と聞きました。パレ・メルモニアにお願いして、ヌヴィレット様を助けてあげてください』ってな」
「う
……
」
瞬間頭をよぎったのは先日の休暇中の、愛する眷属達との会話だった。ヌヴィレットの現状について、一様に眉を下げ不安そうに体調を慮ってくれる記憶の中の優しくあたたかい純粋な眼差し達が今は何故かちくちくと刺さる。
「パレ・メルモニアから任される仕事が忙しすぎて水も飲む暇がないんだって?」
「ぐ
……
」
凛々しい眉を思わしげに寄せ、彼は続けた。どこだ。どこから漏れた、なんて、自分らしくない、まるで推理小説の一説のような言葉が脳裏に浮かぶ。ヌヴィレットの反応に何を言うでもなく(間違いなく“気づいている”事くらいはヌヴィレットにもわかった。それも織り込み済みなのだろう)、彼は両腕を組んで。
「大恩人であるメリュジーヌのレディ達の大切な主様をそんな目に遭わせたままにはしておけないんでね。こうしてパレ・メルモニアを説得に来たわけなんだが」
責任者はどこかな。
大真面目なテノールが空気を揺らした段になって、ヌヴィレットは手に持ったままだったペンを置く。
「
……
迷惑を掛けて、すまない」
ペンから解放された手を書類に添えていた手と組んで俯き、呟いた。
娘さん“達”、と彼は言った。つまり彼にここへ足を運ばせたメリュジーヌは特定の誰かではない。セレーネがヌヴィレットの近況を知ったのはセドナの手紙から。今現在彼の一番近くにいるメリュジーヌ、シグウィンの元にはよくメリュジーヌ達が遊びにくると聞く。大方セレーネ達が、シグウィン経由で彼に助けを求めたのだろう
――
そこまで考えて、自らの健康管理のあり方が愛する眷属達を不安にさせ、巡り巡って多忙なつがい殿の手を煩わせることになってしまった事実を不甲斐なく思う。
ヌヴィレットが「疲労感というものがよくわからない」と口にしたのをしっかりと覚えてくれており、折に触れて休憩や休息を取るタイミングを感覚以外の物差しでアドバイスしてくれている頼れるつがい殿は、『公爵』の顔を『つがい』のそれに変え、組んでいた腕を腰に当てて肩を揺らす。
「迷惑だなんて思ってないさ。娘さん達に頼ってもらえて嬉しかったよ。それに、俺もあんたを執務室から引っ張り出すための最強の手札を持って来られたしな」
そういうわけで、俺に救出されてくれるかい? ヌヴィレットさん。
いつの間にか机を回り込んでいた彼の、招くように伸べられた手のひらの先でフロスティブルーが融けて揺らめく。そのやさしいひかりに吸い寄せられるように、ヌヴィレットは差し出された手に自らのそれを重ねた。
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メリュ達リ殿のこと「国の中でもとっても偉い🌧様のつがい様」って思っているので(弊ワット設定)連名で救援要請してるかもしれないって考えたら可愛すぎて止まれませんでした。多分この後セドナちゃんから「公爵様がいらして🌧様を助けてくださいました」ってお手紙が行ってメリュ達のリ殿の株がまた上がるんだと思います。みんな可愛いね
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