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紫輝
2023-12-09 10:28:10
36253文字
Public
リオヌヴィ
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1000字くらい作文詰め合わせ
短いものの詰め合わせセット。書いたら増えます。(最終更新:01/10)
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このあと彼女達にも叱られた
「今後君の前でこの服は着ない」
宣言されて目を見開いた。転がり落ちた十割素の「なんで」に恋びとは唇をとがらせる。
「君が、露骨に、触れてくれなくなるからだ」
今も。
絡んだ指に目を落とし、きっちりはっきりと文節を区切って理由を教えてくれた恋びとは、やや悄然と項垂れて。
「君は何も言わないが、この服は好みではなかったのだろう? 自らの感情を優先し、君を蔑ろにはしたくない」
気づかずすまなかった、なんて続けられて慌てて上げた違うんだの五文字には笑えるくらいの焦りが滲む。
「その
…
大切な贈り物だろ? 俺が不用意に触れて皺が寄ったりしたらよくないと思って、」
「
……
そのような理由で?」
ぱち、と暁が瞬く。小首を傾げる恋びとの前髪がふわりと揺れて。
むっすりと眉間に皺を寄せたそのひとは、体当たりする勢いで抱きついてくる。
「抱擁を」
「ハイ」
尊大さに惚れ惚れする
おねだり
「抱き返せ」
に従って腕を回せば、すり、と肩口に懐かれる感覚があって。
「衣服というものには、着て行動する以上自然と皺ができるものだ。君の心遣いは嬉しいが、過剰なそれと言えよう。服に皺をつけぬような行動を心がけようとした場合、私はただ立っていることしかできなくなってしまう。それは『この服を纏って楽しい休日を』と願ってくれたあの子たちの心に反するものだ。勿論乱暴に扱うことでできる皺や傷もあるだろうが
…
君は
服
私
をそう扱わない。そうだろう?」
微笑み混じりに確信を持って見上げられ、心が
――
似合わないという嘲笑は甘んじて受けよう
――
きゅん、とかそんなような音を立てた気がした。俺のひとがこんなに綺麗で格好いい。
「
…
ヌヴィレットさんの言う通りだ。皺を気にしてたら楽しめるものも楽しめないよな。服は着ていない時のケアこそ大事なんだって、そういえば『下』で小耳に挟んだことがあるよ」
「うむ。理解を得られて何よりだ。では、今後はいつも通りに」
「そうさせてもらうよ。
…
あと、その服。似合ってる。綺麗だ。俺の好みの話をしていいなら最高に好ましいから遠慮せずにこれからも着てくれたら嬉しいよ」
意見の一致を見たのに満足げにうなずく恋びとの銀糸をそっと撫でて、手打ちがわりにそっと額を合わせる。そういえばと彼が見せた不安の芽を摘めば、先までの凛とした振る舞いはどこへやら、白皙を淡く染め口内で好ましい、と転がしながら視線を彷徨わせたそのひとは、よかった、うれしい、ありがとう、とはにかんだ。
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以後デートの時はいつもご機嫌でこの服着てくる 可愛いね
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