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camellia57
2025-12-13 19:47:56
38479文字
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降っても晴れても 君の隣で(川玉SSまとめ 26.5.18更新)
川瀬エンド後の川玉小話まとめ
下に行くほど新しいです
リンク先R18はパス限
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「あぁ、そうだ、これ渡しておくね」
今日から池田邸に住むことが決まった私にあれこれと説明した川瀬が、ポケットからなにやら鈍く光るものを取り出す。
「鍵?」
「それで門と玄関は開くから。締め忘れはやめてね」
「なぜ紐がついているのだ?」
黒い革紐が括りつけられた鍵を揺らしながら問う。
「首から下げておけばさすがに落とさないでしょ。君、なくしそうだから」
そこまで迂闊ではないと言い返したいが、万が一紛失したときにどんな目に遭うか想像するだけで恐ろしいのでおとなしく従う。私の首に掛けられた鍵を見て川瀬が満足そうな顔をする。
首輪でもつけられたような心地だ。
「部屋の鍵はないのか?」
以前借りた部屋をそのまま自室として使えばいいという話だったが。
「空き部屋に鍵は掛かってないよ。地下室には行く必要ないでしょ」
「いやその、私の、部屋の
……
」
私の目をじっと見てくる。なんだ。なんなのだ。
「君は、欲しいの?」
一緒ニイタクナイノ? と問われている気になってしまう。
「いや、一応、必要ではと
……
」
「昨日は一緒に寝たよね」
「そうだったな
……
」
「今日も一緒に寝るよね」
「そうなのか
……
?」
そうなのか? そうなの、か
……
?
「そうだよ。
……
はい、これ」
私の手のひらに置かれた鍵が2つ。
「こっちが君の部屋。こっちは俺の部屋」
「へ
……
」
川瀬の部屋の鍵をなぜ。
「理由は自分で考えてみて。どう使うのかは君に委ねる」
そう言い残して講義の時間になったからと出ていった。
手の中の鍵をぎゅっと握りしめる。
川瀬の部屋には鍵は掛かっていなかった。
それでも私に2部屋分の鍵を渡した。
渡された鍵で自室のドアを開けて、引き出しの中に2つの鍵をしまい込む。
私も川瀬も、これからはこの家を開く鍵だけでいいのだ。
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