Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
camellia57
2025-12-13 19:47:56
38479文字
Public
Clear cache
降っても晴れても 君の隣で(川玉SSまとめ 26.5.18更新)
川瀬エンド後の川玉小話まとめ
下に行くほど新しいです
リンク先R18はパス限
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
「そろそろ寝ようか」
玉森くんに声を掛けて一緒に居間から出ると、そこは真っ白い壁に囲まれた空間だった。
振り向くと今開けたはずのドアが消えている。窓もない。
隣には玉森くん。また彼がおかしな妄想でもしたんだろうか。
「これ、君の幻想?」
「い、いや、違う、と思う」
「そう。閉じ込められたい願望でもあるのかと思った」
「そんなものはない!」
そうだろうね。願望だとしたら俺の方だ。
「あの壁になにか書かれているみたいだぞ?」
玉森くんが指差した正面の壁に近づいて、その文章を読み上げる。
「『相手が自分のどこを一番好きなのか当てないと出られない部屋』だって」
「はぁ!?」
「こんな非現実的な部屋があるとは思えないんだけど、現にどこにも出口はなさそうだし、
とりあえず指示に従ってみればいいのかな」
「こ、こんなわけのわからないことに付き合うのか!? 第一、誰が判断するのだ!!」
「さあね。試してみればわかるよ。好きなところは顔でしょ?」
ピロリロリン♪天井から音が鳴る。
「な"っ
……
ちがう、ちがうぞ!?」
真っ赤な顔で首を振って否定する玉森くん。
「正解みたいだよ。さっきの音がそうだったんじゃない? それにほら、壁に丸が現れた」
赤い丸を示すと玉森くんが悔しそうな顔をする。
なんで玉森くんは俺の顔が好きじゃないって嘘をつくんだろう。
どんな顔で俺のこと見てるのか知らないのかな? 今度鏡で見せてあげようかな。
「玉森くんが正解したら出られるよ。頑張ってね」
自信満々に玉森くんが「溢れんばかりの想像力だろう!」と答えるから、脱力しそうになる。
いや、それはないでしょ。
不正解を示す無情な音が鳴る。
「なぜだ!? で、では料理の腕前か? これも違う!? で、では
……
」
……
信じられない。
こんなに間違えることある?
素直さって何? 綺麗好き? 嘘でしょ。
相性がいいところ? どういう意味か確認させてもらわないと。
不正解の音が続いて玉森くんがさっぱりわからないと言った顔で俺を見上げる。
こんなに伝わってないとは思わなかった。
それとも
……
玉森くんは自分でそう思えないのかな。
prideは高いけど自分への自信がない玉森くんらしい。
俺は玉森くんと一緒ならここから出られなくてもいいんだけど、こうもわかってないのは面白くない。
「玉森くんは綺麗だよ。それに可愛い。俺はそう思ってる」
「
……
嘘だ。お前にそう言われても信じられん
……
」
「君のことを好きな相手の言ってることくらい信じてよ」
「
…………
」
不安げな瞳の玉森くんを抱き締めてキスしたいけど、その顔を誰にも見せたくない。
その代わりに両手で頬を包む。
半信半疑な顔をして『 』と言うと正解の音が鳴り正面の壁にドアが現れた。
……
おかしな部屋だ。信じられない顔をしたままの玉森くんの手を引いて出口に向かう。
ここを出たら納得するまで教えてあげるから、覚悟してね。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内