camellia57
2025-12-13 19:47:56
38479文字
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降っても晴れても 君の隣で(川玉SSまとめ 26.5.18更新)

川瀬エンド後の川玉小話まとめ
下に行くほど新しいです
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 こんな夢を見た。
 
 居間から川瀬の怒声が聞こえて、何事かとドアを開ければそこには川瀬が二人いた。
 いや、正確には歳を重ねたらこうなるのではないか? という白衣の川瀬。
 状況が理解できず二人の顔を見比べてぽかんと口を開けていると川瀬がこちらに向かってきて、もう一人の川瀬から私の姿を隠すように前に立つ。
「川瀬……?」
「「なに?」」
 息ぴったりではないか。
「あ、えっと……あなたではなくて、私の、川瀬……
 川瀬が振り向いて私の身体を抱き締める。
 大人の川瀬に向かって得意げに言葉を投げる。
「聞いたでしょ? 俺の玉森くんだから。あんたは余計なことしないで」
 その言葉が少しも響いていないようで、白衣川瀬はにやにやしながら私たちを見ている。
「なんなの、その顔」
「二人ともかわいいなァと思って」
「煩いんだけど」
「昔の俺はこんなに余裕がなかったんだなと思うと少し恥ずかしいな」
「煩いってば!」
 やはりこの人は未来からやってきた川瀬ということなのだろうか?
 ……未来から? 橋姫の力で?
 つまりそれは私たちから橋姫の力を奪うつもりということか?
 川瀬の服の裾を引いて、訴えるように瞳を見つめる。
「こ、この状況はまずいのではないか?」
「玉森くんが心配していることは起こらないから安心して。起きたらここにいたんだってさ。それが本当のことなら、だけど」
「仮眠室で寝てたはずなのに起きたらここにいたんだよね。起きたら、と言うかそこの俺に起こされたんだけど。足蹴にされてさ。ひどい仕打ちだよね。玉森くんから橋姫の力を奪う気なんてないからそう警戒しないでくれると嬉しいな」
 彼には私の目が青く見えているのか。
 川瀬越しに白衣川瀬をちらちらと見ていると、ふ、と笑った。それがあまりに愛しいものを見るようで、優しい顔だったから、つい話しかけてしまった。
「あ、の、私が来る前に、なんの、話を……?」
「玉森くんは知らなくていいことだから」
「今のは俺への質問なんじゃない? 玉森くんの色んなことを教えてあげようか? って話をしてたんだよね」
「私の……?」
 色んなこと、とは……
 噛みつきそうな勢いの川瀬を無視して話を続ける。
「どこをかわいがられるのが好きで、何を言われると照れて、どこが弱くて、ぐずっちゃうのか、とか?」
「!?」
「玉森くんも痛いより気持ちいい方が好きだよね?」
 笑いながら近づいてきて私へと手を伸ばす。
 片方の口角だけを上げて笑ったその顔は紛れもなく川瀬を感じさせるものだった。