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camellia57
2025-12-13 19:47:56
38479文字
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降っても晴れても 君の隣で(川玉SSまとめ 26.5.18更新)
川瀬エンド後の川玉小話まとめ
下に行くほど新しいです
リンク先R18はパス限
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「ひどく、して欲しい
……
」
硝子みたいに綺麗な目を潤ませて玉森くんが俺にそう言う。
頬を染めてでもいたら「どうして欲しいの?」っていじわるな言葉で玉森くんのことを困らせたと思う。でも今、俺の胸におとなしく収まって見上げてくる玉森くんはどこか思いつめた顔をしていた。だから「ひどくって?」って聞き返す。
「お前がよく言ってるだろ」
「まあ、そうだね」
「だから、したいようにすればいい」
投げやりにそう言われた。
「俺のために言ってるの?」
「ちがう。私のためだ」
して欲しいって言葉は本気ってことか。
これだけ聞けばかわいいお強請りだけど。
玉森くんのお願いを無視して、彼の柔らかい髪を撫でる。
なんでだ? って目で俺を見てくる。
「今日の俺はやさしくしたい気持ちなんだよ」
朝、目を覚ましたときから玉森くんの様子は少し変だった。
難しいことをなんにも考えてなさそうな玉森くんだけどたまに魘されてることを知ってる。
そういうときの玉森くんは口数が極端に少なくなる。
彼の中にもトラウマがあって、それはきっとそう簡単には癒えてくれないんだろう。
「
……
こういうときの川瀬は、やさしいだろ。
……
割と。それなりに
……
? 多分
……
」
初めてのときに強引に抱かれたことを忘れたのかな? それとも記憶を改竄してるのかな?
俺がやさしいとか、笑えない冗談だよ。
「どうしてもひどくして欲しいなら、今日はなにもしないよ」
俺の意図を察した玉森くんが頬を膨らます。
実のところ、同じベッドで眠るだけで俺は割と満足しているんだけど。それだけじゃ足りないのは玉森くんの方だと思う。絶対に認めないだろうし面倒なことになりそうだから口にはしないけど。
布団の上からぽんぽんと背中を撫でて「おやすみ」と告げる。
小さく唸っていた玉森くんがくるりと回って反対側に顔をやる。
その身体を抱き締めると腕を掴んできたので臍を曲げたわけでもないらしい。
玉森くんのことだから、目を閉じればすぐに眠ってしまうだろう。
明日はオムレツライスでも食べに連れて行ってあげようかな。
君のためじゃなくて、俺が君の喜ぶ顔が見たいから。
全部、俺のためなんだ。
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