camellia57
2025-12-13 19:47:56
38479文字
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降っても晴れても 君の隣で(川玉SSまとめ 26.5.18更新)

川瀬エンド後の川玉小話まとめ
下に行くほど新しいです
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 ……キミ、僕が見えるんですか? わぁ〜! いつ振りでしょうか! 嬉しいなぁ〜!
 え、しゃべる蛙がそんなに珍しいですか? いやいや、僕のことが見える人の方が珍しいですよぅ〜! 置物だと思った? 動けるししゃべれますよぉ〜! ほらほら!
 キミはどうしてここに? なるほど。このお屋敷の中を見に来たんですね。
 はい、僕はずっとここにいました。ずぅ〜っと昔に、ここに暮らしていた人たちが居なくなってからも。どんな人だったか知りたいですか? えっへへ、では聞かせてあげましょう! 
 とっても幸せな二人の話を。
 
 僕を生み出してくれた人は……。す、少し自堕落なところがあるけれどやさしい……? 人で……。 どうして疑問形なんだって? 色々あるんですよぅ。
 それで……浪人生活を経て編集者さんになりました!
 この屋敷の主人はそれはもう誰もが振り向く美貌の持ち主で、しかも帝大生! え? 盛りすぎじゃないかって? ぜ~んぶ本当なんですよぉ〜!
 卒業した後は小児科医になって、小さな診療所の頼れる先生になりました!
 結婚して〜! ってたくさんの子どもたちに言われるくらいとっても人気でしたよ!
 そんな二人がここに暮らしていたんです。僕が消えずにいられたのも二人の愛! の力で……
 二人には子どもはいなかったのかって? いません。お二人は男性同士でしたので。あれ? 驚かないんですね。へぇ~! 今では珍しくないんですねぇ。
 いえいえ、お二人はご近所にも受け入れられていましたよ。それほど、一緒にいるときの二人は誰も邪魔できないくらいの雰囲気でしたから。
 
 うぅ~ん、久しぶりにたくさんお話ししたら眠たくなってきてしまいました……
 それで……この大きなお屋敷で二人は毎日一緒に寝て、おいしいご飯を食べて、たまに事件が起こって、楽しく暮らしてたんです。玉も……ええっと、編集者さんが身体を悪くしてからもお医者さまはずっと寄り添って、とっても長生きしたんですよ。旅立つときは眠るようだったと言ってました。
 最期の言葉は自分だけのものだからって教えてはくれなかったんですが、同じ気持ちだったよって話してくれたことがあります。
 お一人になってからもお屋敷は賑やかだったんです。元々、とある事情で子どもが集まってくる場所だったんですけど。編集者さんが色んな仕掛けを残していたみたいで。懐かしそうに笑ってました。
 きっと天国で今もお二人で一緒にいて笑い合ってると思います。だって命を繋ぐお仕事をしてたんですから。
 たくさんたくさん病気の子を治して救ったあの人の優しい手が、僕大好きでした。
 
 え? 病院の名前と場所ですか? たしか……イケダイインで神保町に……
 ええ!? キミのおじいさんのおばあさんが治してもらったことがあるんですか!?
 へえぇ! おじいさんのおかあさんもお世話になっていてよく『池田先生』の話を聞いていたんですね。うわぁ〜! こんなことってあるんですねぇ〜。
 え! キミの将来の夢もお医者さまなんですか?
 はい、きっと素敵なお医者さまになれますよ!