χχχ-medµme アンシーリーコート:探偵不在の事件録【CASE.01】

【CASE.01】探偵不在の密室
※改行が少ないため縦書きリーダー表示で読むことをお勧めします。

【あらすじ】
舞台は暗転し、明かす者は既に無く、彼らはただ取り残される。
これより語るは、探偵亡き世の物語。
彼の者の凋落よりおよそ120年。喪に服し続ける嘗ての右腕が、ひとりの馬子に出会うとき、静止した時は氷解する。
嘗ての友の旅路を辿り、その真実を秘匿せよ。そして拭い去れない夜を覆う──この世界の謎を解け。

ベイカー・ストリート221Bに拠点を構える小説家、エマ=ジェームズ・ワトソンのもとに奇妙な事件の話が持ち込まれる。それは嘗てロンドンを賑わせた探偵小説──シャーロック・ホームズの始まりの物語、「緋色の研究」で綴られた状況に酷似していた。密室で殺害された男。壁にかかれた『RACHE』という血文字。しかしそれらが示すのは、この世ならざる幻想の気配。そしてワトソンがひとりの馬子に出会うとき、黒よりも黒に彩られた真実が示すものは?
〈χχχ-medµme〉第一部、全ての始まりはこの場所に。

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 大英博物館──神秘編纂課


 大英博物館内部にある図書館、そのバックヤードへ通じるある一つの扉の奥には、一般人は決して立ち入ることのできない場所がある。
 それは神秘を編む部署だ。この世界にある神秘、幻想を記述するための部署。神秘編纂課である。
 内部は円形の部屋である。ぐるりと十二の柱が天井へ伸びているが、天井は凡そ普通の天井ではなくまるで宇宙をそのまま投影したようだ。ふわりふわりと浮いている天球儀がこの世界で起こる事象を記録し、動き回る本棚に自動で収められていく。
 この部屋全体に張り巡らされた大規模な魔術式を書き起こし、実証してみせたのが目の前にいるこの青年だった。
「だはははは!!!!じゃあ何け、『金糸雀』は爆死の臭いが濃厚ってことかえ!」
 三つの猫耳をぴこぴこと動かす青年、チェルシー・ハゥローはそう言って私の持ってきた林檎ジャムを早速開封し紅茶の中へ二掬い放り込む。
……喧しいやつだな。仕方ないだろう。……同業の作家にも言われた。『挑戦的過ぎると驚かれて嫌煙される事もある』と」
「おま……お前さま……ふっくくくく……可哀想だにゃ~」
 チェルシーは何処からか持ってきた茶菓子を雑に開封し、歩き回りながら食べ始めた。その割には食べこぼしは全くせず、器用に綺麗に食べるのだ。
「というか、今日は〝そっち〟の姿でいいんかえ」
 魔力の消費がこちらの方が多いということは旧知であるチェルシーはよく知っていた。しかしこのチェルシー・ハゥローという男は私で遊ぶことに余念がない。つまりそういうことである。
……あちらの姿で行くと一生揶揄ってくるだろう」
 紅茶を一口飲んでみる。勝手にジャムが放り込まれていたことは飲んでみてから気づいた。ほんのりと甘い味と林檎の香りが鼻に抜けていく。
「それで?しかし驚いたにゃあ、まさかハイドノーブルの馬子がここに来るなんてよぉ」
「まあ、確かにそうかもな。馬子は幻想を見放した存在だし」
「おうおう。俺はチェルシー。チェルシー・ハゥロー・フォークナー。この神秘編纂課に所属する魔術師──禁書官であり、金庫番でもある。もしもお前さまがど~~しても、っちゅうんなら、大~事な大事なもんを保管してやるぜ。勿論金庫の貸し賃はいただくけどにゃ」
 チェルシーはわざとらしく草臥れた白衣の裾をつまんで、やたらと手慣れたカーテシーをする。猫耳がぴくりと動き何かの音を拾っている。
……チェルシー。この女について、天球儀が観測していないか調べて欲しい」
「こりゃあ誰だ?見る限り魔術師っぽくはねえけどにゃあ」
「名はアルナイル・モリアーティ」
「──あ?ちょっと待て。もういっぺん聞かせろ」
……アルナイル。アルナイル・モリアーティだ」
「おいおい、冗談かえ……?いや、ワトにゃんがその顔で冗談を言う訳がねえわな」
 チェルシーは先程の軽薄な表情とは異なり、真面目な表情に切り替わって虚空から杖を呼び出した。
 細身の杖である。銀色の鍵のような形状をしており、持ち手の部分に細かい彫りこみの装飾がつけられていた。それは本来彼の双子の妹が使っていたものである。
「そいつは指名手配されとった魔女の一人だにゃあ」
 杖を一度振ると本棚から書類が飛んでくる。チェルシーは再び杖を振って足りないガーデンチェアーを追加で出した。ほぼ自動でティーセットが組み上がり、そしてケーキスタンドにはチェルシーが好んでいるレーズンバターサンドとスコーンやジャムなどが置かれた。
「指名手配って、神秘管理局独自の?」
「おうよ。神秘秘匿執行官ってのがおるからにゃあ、そいつらがとっ捕まえて、魔術師や幻想種ご用達の監獄──罪人の塔に送るっちゅうわけよ」
「ふ~ん……ん?ちょっと待ったチェルシー。『指名手配されとった』って言ったよな」
「そう。アルナイル・モリアーティ……『火刑の魔女』。そいつは今から二十年前にフランス神秘管理局の神秘秘匿執行官、エリアス・ノーヴォが処刑した」
……処刑しただと?ならばこれは一体どういうことだ」
「まあ聞けよ。そもそも魔女ってのは謎が多い種族だ。しかもこいつみてえな、刑罰冠名の魔女なら猶更だぜ」
「刑罰冠名って何?火刑の魔女ってのがその刑罰冠名な訳?」
 シャルルマーニュは無作法にガーデンチェアーに腰かけ、チェルシーに問いかけた。茶封筒から書類を取り出しながら猫は答える。
「火刑、絞首、幽閉、断頭、この四つの冠名がついてる魔女たちの事を『刑罰冠名』って呼んでんだ。こいつらは謎が多い。一説には同族の好き勝手を諫めるための存在なんじゃねえかとは言われとるが、実際にそんな風に──同族を殺めて、魔女による殺戮を防いだのは『絞首の魔女』しかいねえ。まあそもそも魔女っつう種族は『生命の剥奪』を第一行動原理に抱いてるからよお……
「あ~~ごめんチェルシー、俺にも分かるように説明してくれ」
「お、おうすまんにゃあ?とにかく魔女ってのは人類に友好的な幻想種じゃねえってこった。だから異端審問官が今でも追いかけていて、重大な事件が起きた時にゃあ殺してるんだが──」
……少なくともこの資料を見る限り、アルナイル・モリアーティは二十年前に処刑されている。エリアス・ノーヴォは異端審問官でもあったのか……道理だな」
「そう思うやろ?まあ魔女はただ殺せば死ぬってもんでもねえから、実は生きてたって言われても驚きゃせんが、それがハイドノーブル家の内戦に噛んどるっちゅうのはだいぶ問題だと思うぜ」
 チェルシーは天球儀に向かって杖先を向けた。彼の背後から美しい鳥が現れる。帯電した六枚の羽を持つ鳥だ。雷雲を引き連れ、雨を呼ぶその鳥は彼の契約妖精である。チェルシーは己の激流にも似た魔力を放出する。鳥はチェルシーの肩を止まり木にして一声鳴き声を上げた。

「──……、〈星よ、示せ。
 汝に罪ありきか。汝に業ありきか。
 指先で紡ぐは虚ろの星座。全ては原初の善のもとで明かされる〉」

 天球儀が音もなく回転し、内で抱かれた藍色の宇宙に浮かぶ星が光を結び合う。
 魔法陣が紡がれて映し出されたのはトーマス・ハリッツが死んだ現場──ダヴェントリー・ストリートだ。ホークアイが先程見せてきた画角と殆ど同じであることから、その周辺に仕掛けられた監視カメラの記憶を、即ち記録映像をそのまま読み取っているのだろう。
「なるほどにゃあ……、こりゃああれだ。空間転移で飛んできた証拠を秘匿魔術で一定時間隠しとったんよ。秘匿魔術で隠しておけるものには限界がある。特に魔女みたいな幻想種は魔術行使に残る痕跡がくっきり残るからよお」
「幻想種によって、奇跡のプロセスが違う……とかそういう話か?」
「いや、そもそも幻想種は本来、魔術を使うのに契約妖精を必要とせんからにゃ。奇跡を行使しとるっちゅうのが正確なんよ。まぁでもこの一瞬じゃあアルナイルが本当にこの一件に関与しとるかどうかは──……、ッ!?」
 チェルシーは私とシャルルマーニュを庇うように杖を振った。突如魔法陣が燃えるように掻き消える。天球儀が黒いインクに侵されるように重苦しい色に変わり、背の高い人影が零れ堕ちる。それは徐々に色を取り戻し、ついに長い金髪を振り乱した。
 鮮やかな緑色のジレ。金髪の内側には黒のインナーカラーがあり、明らかに目を引く整った容姿。まるで彫像のような顔立ちをした女であったが、其の瞳は爬虫類のように奇怪で、瞳孔の周囲を彩る毒々しい朱色が彼女の悪辣さを物語っていた。
「おいおい……、おいおいおいおい、冗談かえ……?どうやって俺の虚数魔術に干渉した……?」
「私、魔女やで?そういうもんやねんから、驚いたって仕方ないやろ」
「そういうもんやねんから、で納得できるかえ!──サンダーバード!」
 チェルシーは鳥を呼ぶ。黒い正方形が彼の杖先に現れて爆縮し、それを一瞥する──突如現れた女は一度指を鳴らした。
 魔術は掻き消えている。驚愕に彩られた瞳は其を捕らえていた。
「何、」
「そうかっかせんでや、怖いわあ」
 女はチェルシーに一切の興味を示さず真横を通過してシャルルマーニュに近づいた。ヒールで背が高く見えていたのかと思っていたが、彼女は実際にとても背が高かった──あまりに目立つ容姿である。しかしそれを隠すつもりも一切ないのだろう。いや、できないのだ。
 魔女というのはそういう生き物だ。悪辣である一方、己の性質を偽ることができない生き物。
 故に忌み嫌われ、異端審問官に追われる。
 魔女──アルナイル・モリアーティは藍色の封筒をどこからともなく取り出した。黒いシーリングワックスで封がされており、細かい馬の装飾がある。それはハイドノーブル家の家紋だった。私は虚空からペナンローヤーを呼び出す。
……待て」
 仕込み刀を引き抜いて彼女の首元へ突き付ける。魔女はにたりと口角を不気味に釣り上げた。体ごとこちらを向く。鋭い刃が首元にあるというのに、全く気にしていないのか一歩、また一歩とこちらへ近づく。首に刃先が触れ、赤い水玉が一つ生まれる。
「ええの?刺さってしもたら、自分が知りたいこと──知られへんようになってしまうんやないん」
……何が目的だ」
「こっちの台詞やけど、まあええか。私はただ『お使い』しにきただけやさかい、別に自分らに用事とかあれへんよ」
「お使いって、それか?」
「そ。シャルルマーニュ・ハイドノーブル。あんたに会いたいから連れてきてって、うちの首領が言うてんねん」
……首領だと?まさかウェルズの森の魔女の、か?」
「ハァ?あんな残りカスの集まりと一緒にすんなや。焼き魚にしたろか」
「なら、どこの組織の──」シャルルマーニュが恐る恐る問いかける。
「そないなもん、ハイドノーブルに決まってるやん。といってもまあ今のハイドノーブルは完全に家中が真っ二つに割れてるさかい、私がそう呼んでるもんは新当主派のほうやねんけど」
……待て。ハイドノーブル家は今新しい当主を決めるために身内で争っているのではないのか?」
「嗚呼、成程ねえ……ふうん」
 彼女は手が付けられていない紅茶のポットに長く美しい指をかけ、勝手に空のティーカップに注ぎ入れる。そしてそれを一口飲み、「うん、美味しい」と静かに舌鼓を打った。
「確かに争ってたけど、もう決着はついてるさかい……今は単純に『新当主を新当主と認めたくない奴が暴れてる』っていうのが正しいんよ」
……アリシア・モントベル卿が死亡したからか?」
「そうやね。あの牝馬は確かに新当主候補のひとりやった。せやけどあんな純血主義者を上に置いたら、ただでさえ先が危ういハイドノーブル家を更に危機的状況に追い込むことになる。せやから満場一致でアレはナシやな、って話になったんやけど……本人がそれを全然受け入れへんくてなあ」
……だから殺したのか?」
「短絡的な思考回路やねえ。それだけやって本当に思てんの?」
 アルナイル・モリアーティはそう言って目を細めた。私は彼女から刃を離して鞘に戻す。魔女は満足げに空のティーカップを左手の人差し指に引っかけてぷらぷらと揺らす。
……仮にお前が二人の殺害に関与していたとしたら、腑に落ちない点が多すぎる。彼女の死には不可解な点が多い。それにハリッツのことも」
「せやろ?やからこっちもはっきり言って迷惑してんねん。ハリッツは私らの協力者やってんけど、消されてしもうた。最初は黒き高貴を崇めてるやつらの仕業かと思てたけど、どうもなんか違うみたいやん。『RACHEL』とかいうわけ分からん血文字残ってたし、それにあの錬成陣……あれは人体錬成の魔法陣やったけど、実際に発動された魔術は多分人体錬成やあれへん」
……『RACHE』ではなく?それに陣と魔術が違うというのはどういうことだ」
「ハリッツが指輪を持ち逃げしようとしてたことは知ってんねやろ?」
「それは、まあ」
 その質問にはシャルルマーニュが答えた。確かにトーマス・ハリッツは指輪を第三国に売ろうとしていたという。竜鱗はついでにすぎず、目的外であるというのはツェペシが言っていた事だ。
 そしてハリッツを殺した者は指輪の力を試すという目的である可能性が高い。加えて魔女教が指輪をつけ狙っている事を考えれば、当然目の前の魔女は有力な容疑者だ。
 しかも二十年前に処刑されたはずの存在であり、刑罰冠名の持ち主である。下手を踏めば全員死んでもおかしくない爆弾が目の前にいる。
「自分らから見たらこの一件はずいぶんと複雑な話に聞こえるんやろうけど、こっちから見たらめちゃくちゃ単純な話やで。簡単に言えば新当主派について、モントベルの情報とかをこっちに流してたはずのハリッツが急に裏切って勝手に死んだ。こんだけや」
 アルナイルは忌々しいと言わんばかりの表情で天球儀の方へ視線を向ける。先程の禍々しい黒は消え去り、藍色の宇宙が広がっていた。
「せやけどその死に方が妙やっちゅう話で、うちの首領が私に調査を命じた……せやから勝手にあんたらが動き回っとると、ほんまにやりにくいねん。ほんでわざわざここまで来たっちゅうわけや。ご丁寧に記憶を呼んで私へ呼応してくれて、座標までくれたから飛んできやすかったわあ、おおきになあ」
……、俺の魔術を……逆探知したんかえ!?天球儀を介した虚数魔術は普通の魔術と違ってかなり奇跡に近いはずで──」
 チェルシーは悔しさと驚愕が入り混じった表情でアルナイルに詰め寄った。己が数十年を費やして生み出した魔術の粋を簡単に利用され、腹の底から憤っているのが手に取るようにわかる表情で彼女を睨みつけている。
「そりゃあそうや。──年季が違う。仔猫風情が私を出し抜こうなど千年早い」
……、──……、」
「ああ、せやった……、人体錬成陣と発動された魔術が違うって話やけど。人体みたいな複雑なもんを錬成するには結構技量が必要やってことは分かるやろ?せやけどハリッツにはその技量はない。というか到底不可能な話やった」
「契約妖精の性質が錬金術向きではない、ということか」
「せや。あいつの契約妖精、ブラックドッグやねん。原初の葦由来の妖精は基本的に空間魔術を得意とする妖精……しかもあの事件の後、悪妖精化してイースト・ヒル墓地で暴れてたらしいやん。やから猶更おかしい」
 私はアルナイルの言葉を反芻する。トーマス・ハリッツは己の契約妖精を錬成の材料として捧げ、人体錬成を行おうとしていたはずだ。しかし実際には妖精は使われず、悪妖精化している。
 ハリッツは心臓を失って死亡した。心臓は魔術において最も重要な臓器である──私は完全に見落としていたことに気付いた。私の表情にアルナイルは口角を釣り上げる。
「アハハ!流石は名探偵の助手やねえ。人体錬成陣は起動せえへんかった。けど妖精は悪妖精化した。これでもう分かったやろ?指輪が何なのか。そんで、ハリッツとモントベルがなんで死んだのか」
……何故、私にヒントを与えるような真似をする?」
「そりゃあ決まってるやろ」
 アルナイルは私の方へ顔を寄せ、私に藍色の封筒を握らせて耳打ちした。
「────あの幻想を、解体してほしいからや」


後編 翼の生えた愛憎


 アルナイルが私に握らせたそれは、諮問探偵の証たるもの──即ち、諮問探偵開業許可証である。私は探偵になるつもりなど毛頭ない。にやりと微笑んだ魔女は次に私が言おうとしている言葉を悟ったらしく、「あは、」と嘲笑うような声を上げて私の表情を覗き込んでいた。

 結局、私もまた『黒き高貴』の駒のひとつなのか。
 私の運命は今でもあの牝馬の手の中にあるということか。

 私は蝋で押された封を乱暴に取り払い、その中身を確認する。銀色の蔦薔薇が硬い紙の縁を装飾し、紺色のインクでによって書かれた手書きの署名がある。
……ロジェールマーニュ・ハイドノーブル、だと?」
 私は驚愕のままにその名前を口にした。発行者の名前がロジェールマーニュということは、それが何を意味しているのかは簡単な話であり、明白な事実であった。
 シャルルマーニュはアルナイルの方に縋るような視線を向けたが、彼女はそれを右から左へと受け流す。そしてついには「ほな、義理は果たしたさかい」と無慈悲に告げる。
「ほんなら私は帰るで。あとはよろしゅう」
「ちょ、ちょっと待てよ!どういう事なんだよこれ──説明しろ!」
「せやから。本人に直接聞いたらええやろ。どうせそこに辿り着くんやから」
 アルナイルは手の中に馬の脚を模した黒い杖を出現させた。一度それを軽く振る。足元から地獄の業火が天を衝くような勢いで立ち昇り、彼女の全身を包み込む。
「──汝、この門を潜るならば一切の希望を捨てよ、って言うやろ?」
 その言葉を残して魔女は消えた。残されたのは私の手元にある『諮問探偵開業許可証』のみで、この部屋のどこにも『火刑の魔女がいた』という痕跡は発見できなかった。

✤