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芹沢亀吉
2025-11-03 19:43:35
45065文字
Public
菊タブー
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逃亡先にて
暴虐な軍国主義者の楠木武が大恥をかく物語の通算120話目。かなり濃厚な性描写もあるので18歳未満の閲覧はお断り。そして⚠️が付いている章は食事中には読まないこと!
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第三章 非道な作戦
キングギドラをおびき寄せるため特殊な音波を発するドルフィンサウンドマシンはキングギドラを弱体化させるドルフィン粒子溶液、キングギドラにトドメを刺すクサナギソードニュークリアと共に全て松永に作らせ、教祖楠木はそれらを「宇宙ヤマタノオロチ打倒の三種の神器」と呼ぶ。
「ウヨポネチャチャチャ!ウヨポネチャチャチャ!ウヨポネチャチャチャ!ウヨポネチャチャチャ!」
キングギドラが操る巨大な積乱雲により関東全域が暴風雨に覆われる中渋谷のスクランブル交差点に大挙したウヨポネ教徒達は「まほろば・すさのお」即ち教祖楠木の勝利のためまほろば経なる滅茶苦茶な呪文を一心不乱に唱え続け、その中には門長夫妻の姿も。四郎自身はウヨポネ教徒ではないものの、配偶者を一刻も早く「帰依」させたい通江が強引に連れてきた次第。
「み、通江、そんな変ちくりんな呪文唱えて本当にあんな化け物退治出来るのか?は、早く安全な場所に。」
「貴方!まだ神祖様のお力を信じないのですか!?どこまでも愚かで駄目な元総理ですね!さあ、早く貴方もまほろば経を唱えるのです!勝利を願う私達の念を神祖様に届けるのです!それがこの国を、この地球を救う唯一の道なのですから!」
逆上し金切り声を上げる通江にミミズ腫れだらけの背中をバシンと叩かれ四郎が呻き声を上げたにも拘らず、通江本人は最近まで日本国首相だった配偶者を気遣う素振りさえ見せないまま他のウヨポネ教徒達と共に滅茶苦茶な呪文を延々と唱えるばかり。結局四郎は通江の説得を諦め不本意ながらもウヨポネ教徒達共々呪文を唱えることに。背中の激痛を懸命に堪えながら。
松永自ら東京駅に出向き陸自が駅構内に設置したばかりのドルフィンサウンドマシンを鳴り響かせると、キングギドラ側から見て左側の好奇心旺盛な首が早速反応を示した。稲妻、暴風雨を巧みに操り都心上空を飛ぶ陸自の武装ヘリも偵察用ドローンも容易く壊滅させ鼻息の荒い右の首も左の首に誘われ東京駅に行きたがる始末。太古の昔の地球に飛来したキングギドラが残した鱗の欠片を念入りに調べ上げ、どういう音波ならキングギドラを誘導出来るのか、どういう化学成分ならキングギドラを弱体化出来るのかを探究と松永の科学力、そしてキングギドラ打倒の執念は目を見張るものがある。下手なことをして教祖楠木から使い捨てにされるのは真っ平という恐怖感に突き動かされてのことなのはほぼ確実だが。
司令塔の中央の首が左右の首に警戒を呼びかけつつも一旦駅構内に何があるのか調べるのも悪くないと考え、キングギドラは両翼を前脚のように動かし素早く東京駅へと向かう。
「神祖様、第一段階は成功しました。オロチは囃子に誘われ東京駅で踊るでしょう。」
松永からの無線連絡を聞き、教祖楠木がほくそ笑む。
「よし、でかしたぞ❗️東京駅にオロチが来次第、第二段階にとりかかるぞ‼️」
教祖楠木のやかましい声は無線越しだと音割れが酷く、今まで忠節を尽くしてきた松永も表情が渋く不快感を隠しきれていない様子。
秋葉原駅、田町駅、高輪ゲートウェイ駅、品川駅等に停車し暴風雨を浴び続けている列車は黒塗りの車体に「特攻隊員は日本のために命を捧げて戦った!」「命をかけて国を守り今の日本の礎を作った英霊に感謝せよ!」等の金塗りの文言が並び、旭日旗並びに菊水紋の意匠も含めて右翼の街宣車そのもの。「あいこく」のヘッドマークが示す通り、この列車は教祖楠木が鉄道会社への影響力にもの言わせて作らせた「臨時特攻烈車あいこく」だ。「烈車」は壱號から七號まであり、壱號から四號を牽引するのはDF200形ディーゼル機関車、そして五號から七號を牽引する機関車は何と満鉄の看板列車「あじあ」を牽引していたパシナ型蒸気機関車に瓜二つ。壱號から七號全てをパシナ型に牽引させる当初案を没にして運行を急いだ甲斐あって「烈車」は瞬く間に日本中の右翼共から垂涎の的となり、日本各地の軍国主義ゆかりの地を巡る豪華な食事付きの企画旅行はネット予約開始早々に予約枠が埋まる程に。そんなわけで現在停車中の壱號から七號全ての車内には右翼連中がひしめき合い、大勢の乗客の中には教祖楠木から直々に手渡された乗車券を持つウヨポネ教徒達の姿も。
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